すぽっとらいと

2012年 11 月

夢志記  人間を好きになるために

岡戸 孝憲


 3年前に「人間を好きになれ」という指導をいただいた。

いただいた後も自分をさらけ出す事をせず、他者との関係も業務上必要な関係、自分にとって都合の良い身近な関係であれば自ら近づき距離を縮めようとするだけで、氣楽に話す、互いに理解し合えるという様な良好な人間関係を構築出来ず、自己都合で一線を引き距離をとってきた。

 相手を好きになる様に努めるが、自分は受け身の姿勢が強く、相手からの好意を求めてしまう。

原因を考えていくと、一番大きなものは何よりも両親との関係と振り返る。

両親からの愛情を受けてきたと感じるが、思うまま甘えた記憶があまりなく、両親の言動にあるときは怯え、疑い、顔色を伺いながらもより大きな愛情を求めていた。

 年齢的には成人しているが、現在も同じ様に振舞っている。

指導をいただかなければ、幼少期に受けた影響が、今の自分の思考・言動にどのように影響しているか考え始めることはなかったと思うし、その事にフタをして逃げ続ける事をしていたかも知れないと考えるとありがたい。

 今、自分も当時の両親と同じ年齢となる。

学びを継続し、原理原則に照らし合わせ自分自身のエゴを一つひとつ見つけ、改めていかなければ変化はない。

 痛みから逃げるのではなく対峙することで自分を鍛え、自分の役割は何かを考える。 


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