すぽっとらいと

2013年 2 月

夢志記  本音と建前

金山 健太


 「本音」と「建前」どちらが正しいと問われ、自信を持って「本音」と答えた。

4年前のことだ。「本音」は「正直」、「建前」は「きれい事でウソ」と決めつけ、「建前」を心の中で否定していた。

その時「建前とは、個人や組織のあるべき姿を示す方針である、建前と本音が全く違っても氣にせず近づけようとしないのは、それは自分のものの考え方だ。」入社して初めて投げかけていただいた質問であり、自分のものの考え方が見事に言葉に出ていた事として鮮明に憶えている。

その時、さらに「本当に意味が分かるまでに五年はかかる」と言われた。そんなにかかるものかと疑問であった。
 入社して5年目を迎えた今、分かったというには程遠いが、自分の価値観によって考え方や行動が変化してゆくのだと感じられるようになった。

自分のあるべき姿=建前、自分の現在地=本音と考えると、それをどれだけ近づけられるのかが大事だと少しは考えられる。

しかし、分からない、難しいと逃げてしまうことや、恥ずかしげも無くエゴを出し無礼を働いてしまうこともある。
 そんな私に指摘、指導をくださる師や仲間がいる。それに甘えてばかりではいけない。自分のズレた本音を知り、誠実に生きられるよう学んでゆく。


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