冬の間、出勤のため家を出る時はまだ薄暗い。
先日、車で坂道を上り切った瞬間、大きな満月が目の前に現れた。
思わず声を上げてしまうほど、大きくて美しい月だった。
その日の夜、キーンと底冷えがする空には、冬の星座が輝いていた。
最近、新聞の番組欄を見て、24時間、何かの番組が放送されていることに驚いた。
私が子供の頃、深夜放送は珍しく、放送終了後画面に現れる「砂の嵐」が、一日の終わりを告げていた。
「24時間営業」「年中無休」の文字が、当たり前のようになってしまった世の中。
一日の区切り、季節の変わり目を、自分で意図して作らなければ、毎日が同じ事の連続になってしまうような氣がする。
日本には美しい四季と、様々な節句、行事がある。間もなく桃の節句。
木々は芽吹き、大地も緑に輝いてゆく。
身近で起きている小さな変化に目を向け、自分の中にも「節」をつくり出し、一日を楽しくしてゆこう。
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