グリーンハンド通信

教育部課長 門田真理子 

GH通信 2008年8月

分かり合い近づくための喧嘩上手

 

 学生時代から慣れない手つきでオムツを替え、可愛がってきた姪が臨月を迎えた。

ついこの間まで美容師を目指し頑張っていた姪。

今は大きなお腹を抱え、たくましく家事をこなしている。

私がお祝いの言葉と同時に伝えたいのが、喧嘩のすすめ。

 子供の頃から両親が時折繰り広げる派手な喧嘩に胸を痛めてきた姪は、4年間つき合い結婚した彼と、一度も喧嘩をしたことがないと言う。

彼にも「夫婦は喧嘩をしない方が良い」という、無意識の刷り込みがあるのかもしれない。

 喧嘩をしないから仲が良いというものでもない。問題は喧嘩の中身と、その仕方。

お互いに悪の心も善の心も持っている。また、何事も思い通りに行かなくて当たり前。

時には感情でぶつかり合うこともある。

 大切なことは自分を知り相手を知り、お互いの氣持ちを伝え合うこと。

その繰り返しの中で理解を深め、共感性と愛情を大きくしてゆくこと。

それは家庭でも職場でも同じ。

 子供の頃、近くの河原で丸い石を拾い遊んでいた。

上流から流れてくる間に、岩や石とぶつかって角が取れ、丸くなったのだと教わった。

変に我慢をして心の壁を厚くするのではなく、相手と分かり合い近づくための「喧嘩上手」になろう

 


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