「昼間の星は、あっても見えない」
2008年最後の和合塾で、この話を聞きハッとした。
自分の目で見えているものだけを信じ、今、自分が知っていること、分かることだけで、「良い、悪い」「正しい、間違っている」を判断した時、自分の考え方と行動は、どんどん狭くなってしまう。そして、大切なものを見失う。
入社当時、私は高級な魚介類がすべて苦手だった。
それで20数年過ごしてきたのに、アレルギーでないならと上司から強引に食べさせられ、半泣き状態で飲み込んでいた。おかげで今では好物になったものもある。
「食わず嫌い」も私の頭を縛りつけている
輪っか だと氣づいたのは、それから10年ほど経ってから。その時、当時は鬼に思えた上司の厳しさが有り難く思えた。
二人一組になって手を繋ぎ、一人が目隠しをして、相手の声を頼りに歩き回るというゲームをしたことがある。
最初は声を掛けられても怖くて足がすくんでしまう。それを察した相手のやさしさと配慮ある言動によって、一歩踏み出す勇氣が湧いてくる。
信じることが心を軽くし、前進につながることを実感した。
先が見えず不安が多い時だからこそ、自分の阿呆さ、強欲さ、小心さを知り認め、信じてやってみることで、「頭の輪っか」と行動範囲を広げてゆこう。
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