グリーンハンド通信

教育部課長 門田真理子 

GH通信 2009年3月

大切なのはスピードではなく、ゴールまで辿り着くこと

 

 大人になってから『イソップ物語』を読み、「こんなに深い意味があったのか」と驚いた。

子供の頃は動物が出てくるかわいい話だと思っていたが、誰もが持っている人間の阿呆さ、強欲さ、小心さが見事に描かれていて、笑えない話も多い。
 同じような目で昔話「うさぎとかめ」を読んでみた。

子供の頃は「かめのようにコツコツ努力することが大事」と思ったが、今は「どちらでもいい」と思う。大切なのはスピードではなく、ゴールまで辿り着くこと。

それが簡単そうで難しい。
 短期で目標がはっきりしていれば、自分と仲間のやる氣を引き出しやすいが、自分が「どういう人間でありたいか」「どんな生き方をし、どんな人間関係をつくってゆきたいか」という大きな目標になると、すぐに「何をやればいいのか分からない」と立ち止まってしまう。
 簡単には到達できない目標だからこそ、やってみなければ分からない。

必需品は「見つけ出したい。実現したい」という熱い想いと、日々の実践。

それを支えるものが、小さな変化に感動できる素直さと、転んでもタダでは起きない貪欲さ。

そして、時には嫉妬しながらも互いの成長を喜び合える仲間。 

 

 


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