もし自分の家族や大切な人が病気になり、臓器移植に希望を求めることになったら、私は一日も早くそのチャンスが来ますようにと、強く願い続ける。
そんな自分の強欲さが分かるから、今年のお盆に臓器提供意思登録を済ませた。
自分が多くを求める分、私もいつか誰かの役に立ちたい。
その最期に立ち会う人の氣持ちを思うと申しわけない氣もするが、それも生き方の一つだと受け止めてもらいたい。
自分の阿呆さ、強欲さ、小心さと向き合うことは心の痛みを伴なう。できれば不都合なことは忘れてしまいたい。
しかし、自分の人生は一度きり。いつも一本の線でつながっている。
たとえ現実の厳しさや困難から目をそらし、刹那の楽しさで氣を紛らわせても、何も変わらず、かえって自分を苦しめる。
今後、起こり得ることを予測し、対応できる力をつけるために学びがあり、自分をより深く知り、鍛え、人生をおもしろくしてゆくために日常の人間関係がある。
力まず、怠けず前進してゆこう。
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