グリーンハンド通信

教育部課長 門田真理子 

GH通信 2月

「 生き活きと働ける条件を自分たちの力で‥‥ 」


 今から20年ほど前「学校も病院も経営をしている」と聞いた時は、今ひとつピンとこなかった。世の中に必要なものは永遠に存在すると、漠然と思っていたからだと思う。

しかし、長引く不況と少子化によって経営危機に陥り、姿を消してゆく医療機関や大学が増えているという。
 バスケットボール部の主将を務めていた高校生が、顧問からの体罰を受けた後、自殺した問題が波紋を呼んでいる。

未知の可能性を秘めた若者の早すぎる死に、多くの人が胸を痛めたと思う。

そうなるまでの経緯や詳細が分からないので、無責任なことは言えないが、行き過ぎた指導の背景には、実績のある有名な指導者と、優秀な学生を集めるため輝かしい結果を残したい学校の都合があったのではないかと思う。
 企業としてお客様と社会に役立ち、利益を出すことは、企業の存続と発展、そして社員と家族の幸せにつながる。

しかし、本来の目的を見失い、個人の都合を優先させた時、実際に目の前にいて、主役のはずの人間が置き去りにされてしまう。

それでは本当のやる氣が湧いて来ない。

 一人ひとりが学ぶことで、人間として成長し、生き活きと働ける条件を自分たちの力で創り出してゆこう。


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