春は出発の季節、様々なスタートラインに立ち、緊張と期待に胸を膨らませているお子さんを、じっと見守っている方も多いと思う。
2月の文化祭で支店の劇のシナリオを書き、自らも役者として活躍した人が、先日「中学2年の息子が、最近やっと勉強机に向かうようになった」と喜んでみえた。
日本におけるユング心理学の第一人者である河合隼雄さんが生前、「私はたくさんのご家庭の相談に乗り問題が解決するようにアドバイスしてきたが、最も難しいのは自分の家庭だ」と話してみえた。一番身近で何とかしたいことほど手を焼いてしまうのは、家庭でも職場でも同じなのだと思う。
「自分が子供の頃やっていなかったので、子供にも『勉強しろ』とは言わない。」
それも親として正直な姿ではあるが、そのことを今はどう思っているのか、日頃、会社で何を勉強しているのか、それによって考え方や行動がどのように変化しているのかを語ることも正直さだ。
新年度がスタートした。先輩も安全委員も管理者、リーダーも真摯に学び、格好をつけずに、やるべきことを継続してゆこう。
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