グリーンハンド通信

教育部課長 門田真理子 

GH通信 5月

「一人ひとりが自分の哲学と考えを持ち ‥‥

  ‥‥ 基本的に温かく時には厳しい空氣と対話を‥」


 「KYT」といえば事故防止のための危険予知トレーニング、「KY」は、いわゆる若者言葉で「空氣を読めない」の略だ。

人間として社会人として、その場の雰囲氣や状況を読み対応することは必要だ。

私の姉は正直な人で、子供の頃から何でも思った事を口にして親に反抗したので、よく叱られていた。その横で私は知らず知らずのうちに空氣を読む訓練をしながら育った。
 これは先日、何気なく見ていたテレビドラマでの話しだ。

息子が学校でケガをしたのはいじめが原因だとして、母親が学校を相手に裁判を起こしていた。最終的に生徒も先生もいじめがあったことを認めたのだが、私が印象に残ったのは、いじめたリーダーの存在を突き止めた敏腕弁護士の、「それは空氣です」という最後のセリフだった。
 その場の空氣を読むことは、生物が自分の身を守るための本能なのだが、人間社会の中で特別な理由も自分の考えもなく、大勢に流されてしまうのは怖いと思う。

それによって人間の心が動き、行動が決められるからだ。

一人ひとりが自分の哲学と考えを持ち、本当の意味で自分を守り、家族や仲間を守る、基本的に温かく時には厳しい空氣と対話を、家庭や職場の中につくり出してゆこう。


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