いま流行のLINEを利用しているという若者が、街頭インタビューで「誰とでもつながれるし、すぐに仲間になれるからいい!」と笑顔で答えていた。
話したい事があったら直接会うのが一番。
それが出来ないときに携帯電話があると便利だと思っている私は、そんな彼女の言葉に違和感を覚えた。
仲間とは何かと言う概念は人によって違い、時代の流れと共に変化するのかもしれないが、私が仲間と呼べる人との関係が出来るまでには、長い月日がかかっている。
学びを通して共通の価値観を持ち、真面目なことも馬鹿みたいなことにも夢中になり、楽しいことや苦労を乗り越えた間柄だからこそ、困ったときに助けを求め、自分の弱さやかっこ悪い部分もさらけ出すことが出来る。
当たり障りのない関係、自分が嫌な思いをせず互いに葛藤の無い関係は、楽だけれど心がちっとも弾まない。
温室育ちのまっすぐなきゅうりに比べ、自然の中で育った曲がったきゅうりには味わいがある。中小企業の面白さは、人間同士のつながりの深さとフットワークの良さにある。
これからも大切にしてゆこう。
※LINE…スマートフォン同士で無料通信ができるアプリ(ソフト)
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