全国的な猛暑と局地的な豪雨に見舞われている今年の夏。
繊細で美しい日本の四季が、遠い昔のことのように感じる。
この暑さで枯渇したダム湖の映像を見た後、急に歯磨きや食器洗いで使う水が惜しくなり、少しでも減らそうとしているのは私だけだろうか。
未曾有の災害となった東日本大震災を機に、被災地以外でも今あるものの有り難さを見直す動きがあった。
しかし2年半という時間の経過の中で、また当たり前になっていることが多い。
私たちは自分で意識し続けなければ、本当に忘れてしまう生き物なのだと我ながら呆れてしまう。
私事だが、若い頃から肉体労働と農作業で鍛えられた父の背中が、いつの間にか小さくなったことにも氣づかなかった、氣づきたくなかった自分の愚かさを実感しながら、今という時間、自分がいる場所、やっていること、そして自分自身と身近にいる人を大切にしようと心に決めた。
悲しいけれど今までと同じ1年は、この先もう2度と来ないのだから。
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