グリーンハンド通信

教育部課長 門田真理子 

GH通信 12月

「仕事に誇りを持って‥、自信を持って提供出来る社会へ‥」


 10年ほど前「みんなで食べて」と松茸を戴いた。

滅多にお目にかかれないだけに、周囲の期待に応えなければと腕が鳴った。松茸ご飯を作ろうとしたが、思ったよりも香りがない。

悩んだ末に買ってきたのは 即席松茸のお吸いもの 。

ドキドキしながら炊き上げたご飯は想像以上に美味しくて、本社の皆さんも喜んで下さったので、「嘘も方便だ」と思い詳しいことは黙っておいた。
 ホテルのレストランで実際のメニュー表示と異なる食材を提供していたという問題が、様々なところにも及んでいる。

特別な日や大切な人をもてなす時に、少し奮発してその場を選んだ人にとってはショックだと思う。しかし、一流と言われるお店まで、そうせざるを得なかったのはなぜだろうか。
 今、多くの企業に求められているのは、出来るだけコストをかけず質の高いサービスを提供し利益を生み出すことだ。

また「良いものをより安く」という消費者の要望は、ますますエスカレートしている。

しかし「安全と安心、そして信頼を築き上げるには、それなりの時間とお金が必要」という大切な原則を忘れると、どこかに無理が生じてくる。

 働く人が自分たちの仕事に誇りを持って生き活きと働き、自信を持って提供出来る社会が一番だ。 


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