グリーンハンド通信

教育部課長 門田真理子 

GH通信 10月

義ナクバ信ナク、信ナクバ立タズ


 木や石の割れ目に打ち込んで割ったり、物を押し上げたりするのに使うV字型の木片(金属片)「楔」は、二つの物のつなぎ目が離れないようにするためにも用いられる。

昨年6月に退任された伊藤専務は、多くの社員に愛情を持って接し、その人の善の部分を認めながら厳しい指導をして下さった。

11年前、自身2件目となる重大事故を起こしたある社員には、「今度事故を起こした時は、危ないから自ら会社を去る」と約束をしてみえた。

これ以上、油断しないように大きな楔を打って下さったのだ。そして、会社を去られた後も、その約束を忘れずに覚えてみえたことに衝撃を受けた。
 「義ナクバ信ナク、信ナクバ立タズ」これも忘れられない教えのひとつだ。

義とは約束を守ること。そして、人の役に立つこと。自分がやると決めたこと、人と約束したことを反故にする(約束などを一方的に破る)ということは、人や仕事をなめる(ばかにする。礼を欠く)ことであり、その結果は自分持ちだということを、お互いの胸に刻み、日常の小さな約束事を大切にしてゆこう。


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