グリーンハンド通信

教育部課長 門田真理子 

GH通信 12月

大切なことは・・・、体現し続けることだ


 子供の頃から約束は守らなければならないものだと教えられてきた。

しかし、すべては守れない弱さや横着さを誰もが持っている。

その経験の中で約束を守ることが目的になってしまうと、破っても見つからなければ黙っていよう、叱られなければ良い、この人の言うことは聞いておいた方が良い、これぐらいは許されるだろうと、自己保身のための要領や目先の損得勘定を学習してゆく。
 Time is Life=時は命。命には限りがあり、はかない。

それは自分も相手も同じだという、当たり前のことが論理的にも情的にも少し理解できると、時間や命、信用など、目に見えないものの大切さが分かり、自分の人間としての在り方、生き方の芯棒が出来てくる過程で、結果として自分の意志で約束を守れるようになってゆくのだと思う。
 「美しい村が始めからあったわけではない。美しく暮らそうという村人がいて、美しい村になるのである」これは先日読んだ本に引用されていた民俗学者の柳田國男のことばだ。

「美しい村」をおもしろい会社、良い人間関係、約束を守れる個人・組織と置き換えてみると、大切なことは自分が強く思い、体現し続けることだと氣づく。

 お互いにまずは自分がその一人になろう。


HOME 前に戻る