グリーンハンド通信

教育部課長 門田真理子 

GH通信6月

多くの方に喜ばれ、親や子供や孫に胸を張って

                      自慢出来る仕事を‥


 日光東照宮など国宝級の文化財修復を手掛ける会社が抱える、職人不足や経営状態の悪化など山積する問題に着手し、改革した経営者を紹介する番組を見て、自分の視界の狭さと次元の低さを反省した。
 その人たちが行なった仕事の真価が問われるのは、次の修復工事が行われる50年から100年先だという。

次世代に残しても恥ずかしくない仕事を行ない、それを見て奮起した人たちがさらに質の高い仕事を行なえるよう、日々技術を磨き、人を育て、細部の仕上がりにまで妥協しない姿勢は美しかった。
職人気質という言葉がある通り、自分のやり方にこだわりを持つ人たちに、職人である前に企業人であり社会人であることを求める。

そこには様々な葛藤はあったと思うが、どんな会社でも自分たちの存在意義を見つめ直し、日常の考え方と行動を変化させ、本当に自分が誇りに思える仕事を行なわなければ、個人も企業も存続することは出来ない。

今さえ、自分さえ、この場さえ良ければいいという考え方は、一時の感情と短絡的な行動につながり、自分も望まない結果を招いてしまうのだ。

お互いに多くの方に喜ばれ、親や子供や孫に胸を張って自慢出来る仕事をしよう。


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