「もの事が分かり自分を人間的に変化、成長させてゆく努力は、オブラート一枚一枚を重ねる様なもの」と教わったのは、今から15年前のことだ。翌日薬局で買ってきたオブラートは、本当に薄くて100枚重ねても4ミリに満たない。
その一枚を大切にするか、軽く捉えるかによって人生が変わるのだと、当時はまだよく分からなかったが、お守り代わりに机の中にしまっておいた。
自分でやると決めた事は、多少の困難があってもやり続ける。人と約束したことは守る。守れそうにない時は、そのままにせず相手に謝りベストを尽くす。
そんな当たり前のことが大切なのだと思う。時には怠けてしまうこともあるが、自分で「やってしまった」という意識があれば、良心の呵責もあり次につながる。
逆に怖いと感じるのは、まるでゲームの世界の様に、思い通りに行かない時は「リセット」して、不都合なことは無かったことにしてしまうのに慣れてしまうこと。
一度きりの自分の人生は、良くても悪くても一本の糸のようにつながっている。
これまでやってきたことの結果が今であり、今考え行動していることが自分の明日を創ってゆく。
お互いに「結果は自分持ち」という言葉の意味を深く考え、今やるべきことを実践しよう。 |