私の家には昔ながらの立派な七段飾りの雛人形があります。
今は倉庫に眠っていますが、30年前に長女の初節句に妻の両親が張り込んで買ってくれたものです。
それ以来、毎年3月3日の2週間程前から飾り、次女、三女が生まれお雛様も大活躍でした。狭い部屋いっぱいに場所をとり、テレビの画面が影に隠れてテレビなのに音声だけのラジオのようでした。
1階の倉庫から2階の居間に何回も階段を往復して運んでいましたが、重い鉄のフレームもあって、かなりの重労働でした。
娘たちも「この人形には何を持たせるのかな?」とか「どの場所に座らせるの?」などと悩みながらも楽しそうでした。
完成した時には運び込んだ疲れも忘れ、達成感を感じたものです。
将来できる孫たちとも、またこんな思い出ができるのかと思うと本当に妻の両親に感謝です。
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