車で田舎へ帰省する途中のことです。
私はその日体調が悪く車中で寝ていました。途中でサービスエリアに寄り、お手洗いへ主人と子供が行ったあと、私もお手洗いへ行きました。
運転を交代しようと思いながら駐車場へ戻ると、車が停めてあった場所にない!朝の4時半にサービスエリアに置き去りにされ、頭の中はテレビの砂嵐のようでした。はっと我に返り、公衆電話から主人の携帯に電話をかけました。
その時の会話は言うまでもありません。「次のサービスエリアで待っていて」と伝え駐車場に戻ってから「どうしよう。」と思っていたところに1台の名古屋ナンバーのワンボックスカーが現われました。
私は車の前に立ちはだかり、車を止めていただいて事情を説明しました。
はじめは驚かれましたが、快く車に乗せてくださり、眠っているお子さんの隣りに座りました。
同情と笑いの中、次のサービスエリアに着くと、長身の主人は二つ折りの携帯電話のようになりながらひたすら謝っていました。
見ず知らずの私を乗せてくださり、名前も住所も聞かず、その場だけのお礼だけでごめんなさい。本当に感謝しています。ありがとうございました。
|