新 年 の ご 挨 拶

社会や業界と共生できる真の成長を目指し

    代表取締役社長 小笠原和俊

 

  新年明けましておめでとうございます。

2005年の新春を迎え心からお慶び申し上げます。

 当社を様々な側面から支えて頂いている多くの皆様方のおかげによりまして、新しい年2005年を無事迎えることができました。日頃のご無沙汰をおわびすると共に、心より厚く感謝申し上げます。

 また私ごとですが小社に入社して40年、社長に就任して満30年という節目の年でもあります。これも色々なご縁を頂戴し、ご指導、ご叱責、ご協力頂いた実に多くの皆様方のおかげと、謙虚に想いをはせ、そのご恩に少しでも報いていきたいと念じています。

 さて、昨年は今更申すまでもなく、大地震の発生、台風の観測史上最高数となる上陸、また極度の集中豪雨による大被害の発生など大荒れでした。政治経済面においても国家及び地方自治体共に空前の赤字財政の中で四苦八苦の状況で、その上様々な不祥事も明るみに出、一部の業種や業態を除いては依然として景気の回復を肌で感ずることなく終わりました。

 そういう情勢も反映して社会面でも異常で凶悪な犯罪が続発し、社会が崩落の方向に非常に速く進んでいることを実感させられました。私共物流業界もNOX・PM法の施行、高速道路利用に関する諸課題の発生、トラック購入価格の大幅な上昇、軽油やタイヤの値上がりなど、業界や自社だけの努力では吸収しきれないコストアップの要因が増加しました。その上、個人として企業として再生産に必要な利潤を確保することがなかなか困難な運送料金や流通加工料金の水準や仕組により、業界全体としてもいよいよ断崖に立っている情勢となっています。

 今年そういう諸情勢が解決されるかと言えば、更に厳しい情勢にならざるを得ないというのが答えです。当社としましては、今一度厳しく内外の現状を認識し、ここ5〜6年の停滞を打破するため本気になって攻勢に出ることが会社と社員を守っていく唯一の道であると自覚し、考え行動していきます。

 そのためには、まず第一に永年比較的安定した状況の中で、当社は大丈夫だという保守的ぬるま湯的な意識を打破していきます。第二は会社も個人も志を持ちにくい時代ですが大宝のよさを更に深く考え、それを活かす大きな志を掲げ挑戦していく体制を作っていきます。第三にはどんな小さなことであっても、やると決めたことは徹底して継続実践していきます。第四は業務知識や技術のレベルを各部門ごとに更に引き上げていきます。第五には誇りをもって働ける職場にしていくために再度日本で最も交通事故率の低い企業に挑戦していきます。まだまだ目標や課題は有りますが、当社は社会や業界と共生し、膨張ではなく、真の成長を目指し着実にこの一年前進を図っていきます。フラットで風通しの良い組織をベースにしながら、自力実行の姿勢を堅持し、楽しくやっていきましょう。

 最後になりましたが皆様方のご多幸を心より祈念申し上げます。

平成17年元旦


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