グリーンハンド通信

教育安全推進部 部長 上杉 超治 

GH通信5月

先輩方の苦労の上に、今があることを忘れず、感謝を


 約1月前、スエズ運河でコンテナ船が座礁した。アジアとヨーロッパを最短距離で結ぶ航路だ。1日約50隻の船が通るという。
 スエズ運河以外の航路は、南アフリカ最南端の喜望岬を通る航路となり距離にして約1万キロ、日数にして10日程、余分にかかるという。
300隻から400隻の船が待機するのも無理はない。
 スエズ運河の建設は1859年から1869年にかけて建設され、日本では、幕末から明治にかけての激動の時代である。幕末動乱の中、パリ万博に参加することになった幕府の使節団の中には、渋沢栄一も会計係として同行していたという。この頃、スエズ運河は建設中であり、スエズで下船し、鉄道で対岸のアレクサンドリアまで移動し、再度、船でフランスへ渡ったそうだ。
 今昔(こんじゃく)を比べ思うことは「飲水思源(いんすいしげん)」ということわざだ。

直訳すれば、「井戸の水を飲む時は、井戸を掘った人の苦労を思え」という意味だが、その本質は「基本や恩を忘れるな」という意味だ。スエズ運河も造った人の想いがあり、そのことに感謝して航行していたことだろう。
 一方、会社に出勤する姿勢はどうだろう。人の思いや歴史、どんな基盤の上に成り立っているのかを知ると、改めて背筋が伸びる思いだ。
 先輩方の苦労の上に、今があることを忘れず、感謝を持てやってゆこう。


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