すぽっと らいと   8月

夢志記

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自分の役割と責任=学ぶこと

  永塘 邦弘


 運行管理者の仕事に就き2年。

「配車が不公平だ」「年功が幅を効かせている」と不満に思い、「自分が安全委員になって変えよう」と思ったことがきっかけだ。偶然の条件が重なり事務職員の役割をいただいた。

 初めの半年間は自分の考えや目的がなく、目先の業務をこなすことに心を奪われていた。不公平だと以前怒っていたのに、自分も同じことをしてしまう。自分が矛盾しているので説明も出来ず、指示だけして「役割だからしかたない」と思い込もうとした。

やってくれる仲間に「ありがとう」とは思えず、非難されることが怖かった。

そして、「こんなに自分は頑張っているのに」という被害者意識で自分を正当化していた。

 人の思考、感情、行動は脳が指示している。脳は鍛えないと目先が楽で痛みのない、自分の都合を優先する。考え続けることから逃げれば、自分の身勝手が分からない。組織に大きな影響を与える運行管理者の私が身勝手では、支店も変化しない。

 きちんと仲間に頼んだら、意外なほどに氣持ちよく引き受けてくれた。

今、形式ではなく仲間に感謝でき、心から「ありがとう」と言えるよう学び、意識し続けている。


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