すぽっと らいと 1月

夢志記

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自分に疑問を持つ

杉川 淳子


 「自分に疑問を持てる次元になると、人生がおもしろくなる」。

これは昨年伊藤塾長からいただいたメッセージ。自分の育成歴を考えるという時間を持つようになり、自分の発する言葉や行動が、どこから来るのか疑問を持ちはじめた頃いただいた。

 「私は指導している」「やっているのに認めてもらえない」と、思い込みや被害者意識の塊だったが、自分を振り返り考えるようになると、「指導」だと思っていたことが、実は自己保身や自分の感情を相手にぶつけているだけだった。

そして「やっている」のは、己のためのことだった。少し前の社内報編集後記に、「自分の阿呆を知り腹から笑おう」とあったが、自己保身でやっていることを、誰に認めてもらうのかと、初めて心から笑えた。

 「そうか」と実感したのは、働く人たちが少しでも互いに知り合い、共感し、助け合えたらと、職種や雇用条件、所属支店や会社にかかわらず写真にコメントをつけていただき、紹介コーナーを作ったところ、思わぬ好評をいただいた時。

 「人の心に残れる人間になりたい」と思っていたが、自分の都合でできるものではない。

 これからも自分に疑問を持ち続け、人生をおもしろく感じるよう、変化してゆく。


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