すぽっと らいと 2月

夢志記

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学んで自分をつくり出す

門田真理子


  私がこの会社にお世話になったのは20年前。

学校を卒業して、自分では一人前のつもりで社会へ出たが、人生の約半分を、この会社でお世話になり、「社会人」とは、社会(主として会社)で揉まれ大人になってゆくことなのだと感じている。

入社して3年間は、まさに「無知は力なり」で、社内の色々な活動に首をつっこみ、訳も分からず「楽しい」を連発していた。

今思えば、恥ずかしく、そんな私を温かく見守りチャンスをくださった上司に感謝している。その頃、各支店にお邪魔して、色々な方と知り合えたことが、今も私の財産となっている。

 その後、子供の頃からずっと「良い人」と思い続けてきた自分に疑問を持ち始めながらも、自分の中の悪玉(我欲、嫉妬、迷妄など)を認められず、拒絶反応を起こしていた。食欲不振、体重の激減、体調不良が続き、苦しい二年間だったが、それがなければ、今も別の所で、板に付いた「良い人」を演じ、窒息しそうになっていたかもしれない。

 働きながら学び、世の中のしくみや大きな流れ、人間について理解を深めることで、「自分をつくってゆくのだ」と思い始めると、変な力みは小さくなり、自分の弱点も素直に認められるようになってきた。

様々な出会いと今ある条件に感謝して、「男は愛敬、女は度胸」で、もの事が分かる次元を上げ、仲間と共に変化をつくり出してゆきたい。


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