すぽっと らいと 4月

夢志記

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素直に生きる強さ

柚原 幹男 


  私は今年の書き初めで「生きる」と書きました。

昨年、私の周りで同年代の方が3名亡くなりました。日本の平均寿命が80歳代になろうとしている中、50代半ばにこの世を去ることは非常に残念です。

本人も思ってもいなかったと思います。

 私は自由に楽しく生きたいと考えてきました。その一方で無意識に自分は正しいことをしていると思い込んで生きてきました。

3年前に父親を亡くしましたが、涙は流れませんでした。自分勝手に借金をしたり、母親を困らせている父のことを、ずっと好きではありませんでした。

 しかし、死に対して不安になり自分を見つめると、周りの忠告を素直に受け止めることもできず「自分は正しい」と我を張り、身近な家族や仲間に迷惑をかけている私は父と同じでした。結果として自由でも、楽しくもありません。自分自身が分からない分、父の悲しさも分かりませんでした。

 人間は地球上で唯一、生きていることの意味を考えることのできる動物です。

人生を楽しく生きるために、人からの忠告を拒絶せず受け入れ、自分に何が欠けているのか、自分が本当に正しいのかを考え、素直に学び続けて行きます。


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