すぽっと らいと 6月

夢志記

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誕生日に自分を振り返る

松田 弘史 


 今年45歳になった。

誕生日という節目を通して過去を振り返ると、小学生ぐらいまでは、親や姉妹からプレゼントがもらえる、自分の言うことを聞いてもらえると楽しみにしていた。

中学生になると「誕生日=お金」と親に手を出していた。

高校生になると「これで単車に乗れる、自動車を運転できる、自由に何処にでも行けるから免許証を取りたい」。

 成人になると家族だけでなく他者に向かって求め、求めるものが得られないと相手を恨み、ふて腐れ、まわりに当たった。

相手の氣持ちを考えることなく、自分の欲求を満たすため相手の好意を貪り捨ててきた。それなのに被害者になっていた。

 伊藤専務が45歳の私に下さったメッセージは「自分を知り、魂を磨く」。

嫉妬心や劣等感、強欲のカタマリの私。自分の姿が分からず被害者意識と見栄の鎧を着て、自分を通用させよう、愛されようとしていることが、だんだんはっきりと見えてきた。「まさか」と愕然としたが、事実を受け止めることが出来た時から心が安定してきた。

 自分を知ることは苦しい自分との戦い。それが成長であり面白いと納得できるまで、あきらめずに考え続ける。


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