すぽっと らいと 10月

夢志記

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ケチな自分と戦う

 金田 芳久 


 私は生まれてからこれまで、自分を中心に幾重にも枠を作ってきました。

最も内側には亡くなった両親、自分の子供がいます。その次に兄弟や妻、また家族でなくても縁の深い人がいます。

その次、その次というように広がり一番外側には、まだ会ったことのないイメージだけの、自分を支えてくれる人たちがいます。

 その中でどこに置いていいのかわからない人もいます。自分で情けないのですが、どうにも好きになれない、自分から近づきたくない、近づいて欲しくないという人です。その人が場所や相手を選ばずエゴをむき出しにするからだと思うのですが、自分がその人に心を開くことができず相手も心を開いてくれないのです。  これを言ったら損だとか、この人にはここまでする必要はない、何か言われる筋合いはないと、無意識に隔たりをつくり、自分を守ろうとする姿勢が、自分もまわりも窮屈にしています。

 相手を深く知り共感するため、自分をもっと深く知り、包んでゆける高い志を持てるように学び続けてゆきます。


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