北海道編

「でっかいぞ〜、でも寒いぞ〜」

 

西春支店 山谷  隆

 私の故郷は北海道網走市美幌町です。

18歳まで住んでいました。とても田舎で隣の家まで直線距離で約500mあり、道路を通って行くと1kmありました。小学校まで片道4kmあり、毎日歩いて登校していました。  美幌町は農業地帯で、じゃがいも畑や小麦畑が、あたり一面に広がっていました。広々として景色も美しいのですが、冬は雪が多く大変苦労しました。

 正月の過ごし方といえば、大晦日の夜から家族で食べて飲んで元旦を迎え、三が日は具だくさんの雑煮を食べて、家の中で過ごしていました。

 

東 北 編

「なつかしい時間」

 

港支店 緑川  肇

 私の実家は福島県郡山市です。

正月に帰ると久々に揃った家族全員で歩いて開成山神宮に参拝に行きます。ここは明治9年に伊勢神宮の御分霊が奉還され「東のお伊勢さま」と称されています。「来年もいい年にしようね」と、家族と彼女の幸せを心の中で願います。

 大晦日は大変な人で賑わい、出店で名物のお菓子「ままどおる」を食べながらいろいろな物を買ってきます。そして正月にお飾りした注連飾りやお札を持って開成山神宮に行ってきます。

 開成山神宮のどんど焼きは1月6日から7日に行われます。正月にお迎えした氏神様をお送りする行事で、たくさんの人たちで賑わいます。

 

東日本編

「感動で1年を スタート」

 

三好支店 澤間 和作

 私は20代の頃、神奈川県に住んでいました。

スポーツ大好き人間の私にとって、「箱根駅伝」は正月には欠かすことのできないスポーツイベントです。

1月2日〜3日に行なわれるこの駅伝で“花の2区”と呼ばれる鶴見〜戸塚間は、ワクワクするところです。各校のエース級が揃い、「5人抜き、10人抜き」がよく見られる区間です。

 1本のタスキを10人の選手がつないでゴールをする姿に、毎年のことながら感動を覚えます。みなさんも若い学生たちを是非応援して下さい。

 

東 海 編

「正月の楽しみ」

黒川支店 林  茂治

 私は子供の頃の20年近くを海部郡蟹江町で過ごしました。

周り一面が田んぼと畑で、夏の夜はカエルの大合唱で眠れないほどでした。その頃は今のようにコンビニはなく、デパートやおもちゃ屋も正月中は休みだったので、お年玉をもらっても買いに行けず、店が開くのを首を長くして待っていました。

 正月といえば家の周りでコマ回しをしたり、田んぼで凧揚げをして遊ぶのが一番の楽しみでした。今も思い出すのは、田んぼに干してある藁の匂いです。そして、今でもその匂いをかぐと、当時のことを思い出します。

 私は子供の頃の20年近くを海部郡蟹江町で過ごしました。周り一面が田んぼと畑で、夏の夜はカエルの大合唱で眠れないほどでした。

その頃は今のようにコンビニはなく、デパートやおもちゃ屋も正月中は休みだったので、お年玉をもらっても買いに行けず、店が開くのを首を長くして待っていました。

 正月といえば家の周りでコマ回しをしたり、田んぼで凧揚げをして遊ぶのが一番の楽しみでした。今も思い出すのは、田んぼに干してある藁の匂いです。そして、今でもその匂いをかぐと、当時のことを思い出します。

 

西日本編

「自分で触れて 感じる良さ」

春日井支店 三浦 智仁

 私は5歳ぐらいまで京都で過ごしました。

七条千本という場所で、近くには「梅小路機関車館」や「千本の市場」があり、結構下町の風情が残っている場所でした。これは地元の松尾神社の祭りの時の写真で、母に抱かれているのが1歳ぐらいの時の私です。京都は祭りが多く、他にも嵐山や祇園の祭りの思い出があります。

 現代はインターネットが普及し、パソコンの前でなんでも見ることができるからか、日本文化に直接触れることが少ないと思います。

これではちょっと淋しいので、ご先祖様が作り上げてきたものの意味や形などを知り、「日本は良い国だ」という思いを強く持ち生きていきます。

 

近 畿 編

「雑煮あれこれ」

 

金山支店 安岡  徹

 お正月に欠かせないのが、やはり雑煮でしょう。

私は大阪出身なのですが、我が家の雑煮はすまし汁に水菜と焼き丸餅が入った、とてもシンプルなものです。とてもおいしいですよ。

 それが雑煮だと思っていたので、名古屋に来て「変だなぁ」と思ったのは、餅が角餅で、しかも焼かないことと「もち菜」を入れることです。

このもち菜、正月前に突然スーパーに大量に出回り、どこで作っているのか不思議に思っていました。その正体が「小松菜」だったことを、今回調べていくうちに発見しました。

 この原稿を書いていて一番うれしかったことは、私が頭を悩ませていると、支店のみんなが近寄ってきてくれて、お雑煮談議が始まったことです。

とっても楽しいひとときでした。

 

四 国 編

「大きな日の出」

 

犬山支店 野田 泰弘

 徳島県海部郡美波町では、大晦日の夜に四国二十三番札所「薬王寺」へ、平穏に1年を過ごせたことに対する御礼の参拝に行きます。

 年が変わった零時には、少しですが花火が上がり、日和佐城下の山に提灯を並べてつくった「賀正」の文字が浮かび上がります。また、大浜海岸の水平線から昇る初日の出は、人気のスポットになっています。

 薬王寺は大変混み合い、入口から出口まで1時間ぐらいかかり疲れてしまうのですが、日和佐城下の「賀正」の文字を見ながら、疲れを忘れてはしゃいで帰ったことを懐かしく思い出します。

 

九 州 編

「コマを回して大人の氣分」

 

大高支店 赤木 雄二

 私の故郷は長崎県北部です。

日本最西端の駅がある、海と緑と教会の町です。その教会がちょっと変わっていて、外壁は赤レンガ、屋根は黒瓦と、和洋の調和がとれた建物です。  

 お正月と言えば子供の頃は「佐世保コマ」で遊んでいました。ビワの実のような形をしたコマで、回すのがとても難しく、回せるようになった時は、一人前になった氣がしました。

食べ物では「アゴ(トビウオ)」のだし汁を使った雑煮や、寒ブリ、ハマチの刺身が定番でした。

 今ではどれも懐かしい思い出です。歳をとったらまた故郷に戻りたいと思います。

 
 

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