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新 年 の ご 挨 拶

学んで「もの事」が分かる範囲を広げ深くし、 

「自由・創造・共感」できる個人と組織をつくり出そう

 代表取締役社長 小笠原和俊

  「光陰如矢」と格言にあります。昭和が終わり平成と年号が改まってから20年目という節目の新しい年を迎えました。

  昨年1年間も業界を取り巻く経済環境、当社に関係する諸条件は、燃料コストの大幅な上昇をはじめとして、物流料金に対する値下げ圧力などにより誠に厳しいものでした。そういう状況下にあっても、社員の皆さんをはじめ多くの方々のご支援によって、無事に新年を迎えました。心よりお礼申し上げます。

 社内的には組織運営上ブロック制を導入し、支店相互の交流が深くなり、問題解決が速くなりました。また、生産性向上のための数値分析が明確になる仕組みが出来、時間的・空間的・人的なムダが一目で分かるようになり、その活用が徐々に確実に浸透し成果を上げてきました。サービスの質的向上については、大きな課題として取り組んできました。多くの社員は人間として自己成長を図り、楽しく働き成果を出すように努力していますが、残念ながら交通事故・商品事故などの課題については、我々が目標とする水準にまでは達しませんでした。

  今年の日本経済も残念ながら我々が期待するような環境にはならないと考えた方がいいようです。依然として原油価格は高騰ないしは高値で推移し、それが経済全体に大きな負担となってくるでしょう。また、国際的な金融不安(米国のサブプライムローンに端を発したもの)も、そう簡単に解消しそうもありません。その他の条件から考えて、日本経済は不況の方向へ進む可能性も大きいと考え、経営していかなければなりません。

  そういう環境に対応していくためには、自力実行、自助努力しかありません。まず、全社員が会社の考え方、方針に従って一致協力できる体勢を強化していくことが絶対条件です。それをベースにして社員一人ひとりも会社も、出来る限り自分たちを縛っているものから「自由」になる努力が必要です。事故もミスもクレームも、我々を縛りつけ身動き出来なくする大きな要因です。我々一人ひとりで言えば、学んで「もの事」が分かる範囲を広げ深くしなければ、自分で自分を縛りつけ、何の変化も成長も起こりません。

  2つ目はもっと「創造」していくことに関心を持つことです。創造というと「そんなことが我々に出来るのか」と考えがちですが、身近なところにいくつでも有ります。ちょっとした工夫で業務をやり易くする。こういう点に氣をつけたら事故を起こさない。安い食材でこう料理したら、おいしい夕食が出来る等々、全て創造です。

  3つ目は「共感」です。私たちが楽しく働ける、楽しくつき合える、楽しく人生をやっていけるのは、自分と相手に対し関心を持ち、配慮でき、そして喜びや苦しみなどに共感できる能力が有るからです。その能力は人間にとって最も美しいものです。働きやすい働き甲斐のある職場は、全員がそういうことを意識できるようになれば、自然に出来上がってくるものです。

  以上のような3点に目ざめ、氣づき、意識し、そして自覚できるよう、学ぶ個人、学ぶ組織を目指し、この1年努力していきましょう。

 皆さんの1年のご多幸を心より念じています。今年も力強く進んでいきましょう。


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