すぽっと らいと 2月

夢志記

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共感をどこでできるか

中村 直人 


 「共感する」。言葉として知っていたり、日常で使うことはあるが、本当のところ他人に対してどれぐらい共感し、また他人からどれくらい共感されているのだろう。

 自ら不幸になりたい、会社がなくなってもいい、組織を崩壊させたいと思う人はいないと思う。しかし、もの事が分からない、繋がりが分からない、普段からものを考えようとしなかった結果として、自分を不幸にするだけでなく、周囲の足を引っ張り、自分が迷惑な存在になっていることすら分からなくなってしまう。

 そんな人の数が多くなれば、身勝手集団になってしまうのは当たり前のことで、人間として成長したい、少しは人の役に立ちたいという考え方は生まれてこない。

 私たちは何のために会社に来ているのか? そこで働く人、関わる人の数だけ事情や背景はあるが、共通する目的や目標は、人間として幸せになることだと思う。

 スピードが速かったり、遅かったり、遠まわりになったりするが、絶対にそこへ向かうことに怠けてはいけない。自分の方向を明確にし、分かり易い旗を揚げなくてはならない。

 その旗を一緒に支えてくれる仲間を増やし、お互いに修業と修行のプロセスを楽しみながら、共感し合えることをつくってゆきたい。  


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