すぽっと らいと 5月

夢志記

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自分の芯をつくる

齊藤 彰大 


 人からの指摘や意見を素直に聞く。

今まで教えていただいた原理原則を、真剣に考えず分かったふりをして、小さなところで「やっているつもり」になり、常に自分の出す答えが、自分にとって都合の良いことは考え、不都合なことは考えない。心の中で「人は人、自分は自分」と勝手に区別しているから、まわりで起きていることが他人事になる。

そうやって今まで、自分自身と向き合うことから逃げてきた。当然の結果、いつも日常の事に流される。その上、自分は幸せになりたいといった強欲さを兼ね備えている。

 そんな自分を認めなければ、次の一歩が出てこない。

現状の私が出している氣は、まわりにとって良いものではない。そうやって多くの人に許容されながら今まで生きてきたことが、少しは恥ずかしいと感じられるようになった。

 入社して21年。自分を鍛え、今までの恩を少しでも返すことができるようになりたいと思い、今年度から事務職員にさせていただいた。ただし、環境が変わっただけでは、本当の変化はない。

私がやるべきことは、自分自身と向き合うこと。それがスタート。自分の基にある価値観と、それが形づくられた理由を考え、間違っていることは修正する。この繰り返しで、自分の芯をつくってゆきたい。


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