すぽっと らいと 11月

夢志記

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自分の幸せをつくる

 辻井 卓夫  


 自分も年をとり身体は立派なおじさんである。

年をとって中身も立派になればいいが、そんな都合良くはいかない。

不自由なく今まで生きてこれたのもまわりの人の助けがあるからと口では言うものの、それが本当に分かれば人との関係もうまくいくのだろう。

人から心配してもらっても、自分が人の心配をすることは少ない。業務のこと、身体のこと、家族のこと、そして自分の人生のこと。

 弱っている人や困っている人に対して身内やかかわりが強い人との関係ですら自己中心である。しかも、そんな自分のエゴを少し認めたから自分が分かってきたと自己満足する。「そこから自分を変えるための努力を嫌がって考えようとせず『分からない』とゴマカシている」そう言われてはっとした。

 自分にあるものとないものを考える。自分が自己中心の考えを少し抑え人のために何かを出して楽しいと感じることができたとき、それがまわりの人にとっても幸せなことであれば、一番うれしい。

人からしてもらう、受けるばかりの自分から少しでも出せる自分をつくることが他者との小さな争いをなくし、自分の幸せづくりに繋がると思う。

言葉だけでなく行動し、自分を鍛えていく。            


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