12月和合塾定例会 2012年12月5日(水)

12月和合塾

【テーマ】   「 今年の反省と来年の抱負 」


Iグループ

本社情報システム室 H Y

 私は人からどう思われるかを氣にしても、自分の言動を相手がどう感じるかを考えていなかった。また、考え方や行動のズレに自分では氣づけないのに、指摘されると反発したり、近寄らないようにして「仕方がない」で終わらせてきた。

 先日、本社の鍵を開ける当番だった日に遅刻をした。皆さんに心配をかけたのに「何もなくて良かった」と迎えられ、申し訳なさで泣いてしまった。

門田課長から「遅刻したぐらいで泣くな。周りの人が心配してくれたことを有り難いと思えたらシャキッとするはずだよ」と言われびっくりしたが、時間が経ってから考えると、叱られることが怖くて自分を守るために泣いたのだと思えた。

そうやって自己保身を優先すると、なんとなく後ろめたさを感じて人との距離を置き、相手の顔色をうかがい勝手に被害者意識を持ち、苦しみが強くなる。

そして相手との関係も良くならない。
 子供の頃から話も聞かず父には反発し、母には心配をかけるからと言いたいことも伝えず、思い込みだけで決め付けてきた。

そんな私が、初めて両親に感謝の言葉を伝えることが出来たのは、大宝に入社する時、伊藤塾長にきっかけを作っていただいたから。

今後は周りからの指摘を考え、自分の言動に疑問を持ち、少し氣づいて満足するのではなく、繰り返し考えることで、自分が思ったことを伝え、相手に感謝を伝えられるようになる。


Hグループ サブリーダー

犬山支店 今井  鉄博

 22歳で入社して来年50歳になる。19年間は学ぶことから逃げ回っていた。

変化のきっかけは伊藤塾長との出会い。その後も構内事故などを起こし皆さんに迷惑をかけ、7年前に塾長から「1年間何もないようにやってみろ」と言われ、何をすれば良いかを考えた。

日曜日に早起きして、1時間半散歩をしながら1週間の反省や自然観察をし、自分について考えることを続けている。
 昨年、母が仕事を辞めると言ったので、温泉旅行に行こうと思っていたが、入院することになってしまった。

もっと早く孝行しておけばと悔やんだが、他にも出来ることはいっぱいある。

両親を大切にし、長生きしてもらいたい。いつもそばに塾長がいて下さったおかげで、自分のことや両親のことを知り、少しずつもの事が分かるようになった。こうして胸を張ってのびのびといられることに、心から感謝している。
 私は日頃おかしいと思ったことを相手に伝えるようにしている。

最近読んだ本では大学生4人が登山をし、スニーカーを履いていた一人がガイドから注意を受けるが、本人も仲間も氣にしなかった。

大雨で下山する途中、その一人が滑ってケガをして、仲間に背負ってもらったが、滑落してその人だけが亡くなり、彼は一生そのことを引きずって生きることになった。

この様に何かあってからでは遅い。だからおかしいと感じたことは、相手に伝えようと勇氣が湧いてくる。
 学んでない人は今でも19年前の私だと思い接してくる。

大宝には学んで成長している人が多い。その人たちに以前と同じ様に接し続けるのは失礼だし、それではお互いに成長できない。

学んで価値観が変われば人は変化する。だから仲間にも学ぶことの大切さを伝えたい。

私は今が一番楽しい。色んなことに挑戦し、間違っていれば「それ違うよ」と言ってくれる仲間もいるから、素直に謝り受け入れられる。

思ったことを言い合い、時にはケンカをするぐらいでないと仲良くなれない。

 みんなで競い合って成長していこう。


Fグループ

黒川支店 主任 N K

 8月に運動会実行委員長の話をいただき驚いた。

14回目で運営側に立つのは初めてだったが、やるからには楽しくやろうと思った。

「これでいいのか?大宝運動会」をテーマに、なぜ、何のためにやるのかを考えようとスタートしたが、新しいことをやりたいという思いが強くなり、パフォーマンスをなくすという方向に暴走してしまった。

周りの意見を素直に聞くという謙虚さが欠けていて、大元がズレていることも分からず、なぜ分かってくれないのだと思っていた。

多くの人に迷惑をかけ、本当に申し訳なかったと反省した。
 今までも目的などを深く考えず、運動会があるからやるという程度だった。また感情的になると、素直さや謙虚さを忘れ、ズレたまま通してしまうところがある。

運動会後の発表の日に業務で参加できず、申し訳ないことをした。

これも日頃の仕事のやり方に問題がある。

これから常に自分の役割と責任を考え、行動するよう意識していく。


鈴木たか子塾生のお話

 今年の大きな出来事は、個人的には父が亡くなったこと。

私は思春期の頃から、父の一部分だけを見て母がもらす愚痴を聞き、それだけで父は家族を守ってくれないと軽蔑してきた。

伊藤塾長に20年以上前から、父に感謝できなければ誰に対しても感謝できず、良い関係はできないと指導いただいた。

50歳になった頃から、やっと父の寂しさや悲しさを少し感じられるようになった。

認知症になった父と格闘し、嫌な自分と向き合いながら父を大事に思えるようになった。

最後の数ヶ月だけでもそう思い接することができたことが、せめてもの救いだった。塾長には申し訳なさと感謝を感じている。
 父の死後、戸籍などを整理しながら、父の両親や兄弟の歴史を知った。

今までの断片的な記憶と併せ、生きてきた時代、どんな思いで育てられたのかなどが想像できた。そうやって少しでも背景が分かると、悲しさや大事にしてきたことが分かり、愛おしさが感じられる。

今まで分かっていると思い込み、相手の人間としての存在意義を認めようとしなかった自分の馬鹿さ加減を知った。

そんな自分の馬鹿さをみんなの前で正直に語れるようにしていきたい。
 組織の変化としては、永年管理者を務めてみえた吉川支店長、小林支店長が退職され、柘植課長、水野支店長が新しく管理者になったことが印象的だ。

2人とも大宝の考え方を論理として教わり、自分の考えと行動が一致していない時に厳しく叱られた体験を持っている。分からないことは素直に認め、分かる人に聞き、恰好をつけずに学ぼうとしている。

失敗や叱られることを恐れず、そうやって仲間と一緒にやっていくことが、新しいものを生み出していく力になると信じている。


伊藤塾長講話

 世の中で一番大事なものは何だと思いますか?それは時間です。

時間の概念が持てるようになるのは六歳ぐらいですが、その大事さは一定の年齢になるまで分かりません。

「光陰矢のごとし」と同意語で「一寸の光陰軽んずべからず」という言葉があります(朱熹 1130〜1200年 中国 南宋の儒学者)。

時が過ぎるのは早いので、少しの時間もおろそかにしてはいけない。時を惜しんで励みなさいという意味です。

今日の話を聞いていても、今井さんは本当に変化しました。本を読んでも書いてあることの本質が分かるようになりました。

しかし、現在の今井さんになるまでに10年かかりました。成長したいという氣持ちを持ち、よっぽど本氣になって努力しなければ変化しません。
 年々1年間が短く感じるようになります。

「ジャネの法則」では精神的な時間は、年齢に反比例して早く感じられると言います。

5歳の子供と50歳の人が感じる1年間の速さは10倍の差があるのです。本当に50歳を過ぎると、1年があっと言う間に過ぎます。

そういうことが分かる前に学ぶことが必要です。
 この1年で個人的に変化した人もいれば、全く変化しなかった人、逆に悪い方向に向かって行った人もいます。

年末を迎えるにあたり、この世の中で一番大事なものは時間だということを、もう一度考え直してみてください。

お金が何十億円あったとしても、時間に比べたら何の値打ちもありません。命にしがみつけという訳ではなく、時間の大切さを頭に入れて仕事や勉強、遊びに励んで欲しいのです。

1年間ご苦労様でした。これからも『トムとジェリー』の様に仲良くケンカしながら、みんなで事故のないよう頑張りましょう。


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