4月和合塾定例会 2013年4月10日(水)

4月和合塾

【テーマ】   「 最近氣づいたこと、やってみて分かったこと 」


B グループ

本社営業開発部 久田 真澄

 私には父と4歳違いの兄がいる。

両親は私が4歳の時に離婚したので、母の記憶はほとんどない。

家が剣道場を開いているので、私も4歳から始めた。小学1年の時に大会で優勝、大好きになり、学生時代はずっと剣道にのめり込み、母のいない淋しさも忘れた。

社会人となり最初の会社を1年で辞め、23歳の時に大宝に入社した。

その頃から伊藤塾長に母と会うことを勧められたが、会いたいという氣持ちはなく「いつか会います」という返事でごまかしていた。

5年前に母から会いたいと連絡があったが、電話で話すだけだった。
 今年の3月にやっと会うことが出来た。

「ごめんね」と何度も言う母は、家にあった写真よりも随分痩せていた。30年間の淋しさや実母の看病などで苦労したのだろうと思うと泣けてきた。

3時間程話をして別れ、車に乗ったら肩の力が抜けて自然に涙が出た。

このことを「ホッとした」と喜んでくれた父との関係も前よりも良くなった。

10年かかってしまったが、会ってみて良かった。


C グループ

港支店 H A

 日頃は大きいことを言っているが、皆さんの前での発表は苦手で、考えていたら頭も歯も痛くなってきた。

先回、文化祭実行委員長を務めた辻さんが発表したように、私が夜勤から昼勤に戻った時、文化祭の準備で辻さんと一緒になり「こんなに熱い男がいるんだ」と嬉しくなり一所懸命やった。グランプリが獲れず、打ち上げの時に2人で大泣きした。
 今回、自分から手を上げ部長をやらせてもらったが、苦労なくスムーズに出来た。

港支店、車輌部をはじめ、日頃から交流があり楽しく話す人が多かったことが大きい。

バザー部には経験者が一人しかいなかったが、時間や会場のスペースに限りがある中、手際よくやってくれたので、順調に進めることが出来た。

一つの目標に向かって、やるとなったらちゃんと力を発揮出来るところが大宝のすごさだ。

今回も仲間の力はすごいと思った。
 今年度、事故が続き悔しい。私は事故をしないためにやっていることがある。

家で飼っている犬を抱き、その重みや温かさ、心臓の鼓動を感じるのだ。それによって生命を思い、事故を起こしてはいけない、人を殺めてはいけない、支店の仲間に事故を起こして欲しくないと感じる。

 子供や奥さんのためにも、一人ひとりがそういうことも工夫しながら、安全に仕事をしてゆこう。


H グループ

西春支店 H H

 今年度から支店の安全委員総括をやらせてもらっている。

安全委員になってから分かったことは、人と向き合い組織をまとめることの難しさだ。

ずっと私は力で何とかなると思っていた。ミスをした仲間に指摘する時も、威圧するだけで分かってくれたと思い、その人がまたミスをすると頭に来て怒った。

理由を聞くと「頭では分かっているんですけど」と言われ、自分が馬鹿にされている氣がしてムキになり、まともに話をすることが出来ない。
 先日、家で嫁に「お茶ちょうだい」と頼んだら、氷の入ったお茶が出てきた。

寝る前に熱いお茶で一服したかったので「何で?」と文句を言うと、「その方が飲みやすい。私のやさしさが分からないのか」と言われた。

家でも職場でも、人に何かを伝える時、日頃のコミュニケーションと相手の立場や色々な角度から考え、話すことが大事なのだと分かってきた。

今まで学ぶことをサボってきた分、もの事が分からず未熟だ。

言っても伝わらない時、今までは相手の能力が低いと思っていたが、低いのは学んでいない自分のほうだと知った。

 今年は学んだことを身に付ける努力をし、相手に理解してもらえる発信で、事故ゼロに向けて率先してゆく。


K グループ

犬山支店 A H

 高校時代「この学校は力がすべてだ」と感じ空手部に入った。

友だち7人と「絶対に仲間を裏切るな」という鉄の掟をつくり、卒業まで続けた。

29歳で大宝に入社した。その頃は結婚して子供もいたが、家庭が上手く行かず被害者意識の塊で、みんな相手のせいにしていた。

3ヶ月経ち会社を辞めると言ったら、当時犬山支店の事務職員だった上杉さん(現金山支店長)と藤井さん(現主任)がラーメン屋に連れて行ってくれた。

4時間話をしてもらい「一からやるぞ」と言いながらも、心はモヤモヤしていたが、文化祭でシナリオを書かせてもらい、おもしろくて夢中になった。

それまで笑うこともあまりなかったが、仲間と笑えることが楽しかった。それでも思うようにならないと人のせいにしていた。
 心のモヤモヤが取れないまま、3年目に何かやってみようと思い、勧められて社内報編集委員になり、和合塾に参加するようになった。

最初のうちは話を聞いても言われていることが分からなかったが、だんだん興味が湧いてきて、もっと知りたいと思い通い続けた。

いつの間にか心のモヤモヤが消えていた。人のせいばかりにするのではなく、自分に矢印を向けることが大事だ。

ダメな自分を変えようと思えるようになったら、氣が楽になってきた。
 その後も文化祭のシナリオを書いた。シナリオには自分の考えがすべて出る。

それを中村副支店長などに修正してもらうことで、自分都合ですぐに自己満足する浅はかなところに氣づくことが出来た。自分の人生のシナリオを書くことの大切さも教わった。

まだどうやって書けばいいのか分からないままだが、自己満足で自分都合の人生は嫌だ。入社してから10年で色々なものが変わった。

お世話になった皆さんに感謝している。もし、他の会社にいたら、きっと同じことを繰り返していた。これからもっと色んなことを知りたいので、楽しみながら学んで行く。
 大きい声では言えないが高校時代から吸い続けていたタバコを、なかなか止められず、禁煙にも3回失敗していた。

先日、安全研修会で本社に行き、伊藤塾長から不思議な魔法をかけていただき、ついに禁煙に成功した。

 この場をお借りして感謝の氣持ちを伝えたい。


鈴木たか子塾生のお話

 今年度に入り交通事故が4件続いている。

私が入社した1980年の年間交通事故件数は60件弱、毎月4〜5件起きていた。

その数年前までは、今よりも少ない車輌台数で年間200件の事故が起きていた。

伊藤塾長が40年近く精神を注ぎ込み続けながら、事故を起こす原因の90%は運転する人の知識と技術、ものの見方・考え方による。

運が悪かった、相手が悪いと言っているうちは事故を減らすことは出来ないということを、論理的にも情的にも分かるよう指導していただいた。

大きな枠組の中で社員が学ぶことによって、年間事故件数20件まで減らすことが出来た。

そこからさらに減らすためには、個人が自分のことを分かり、コントロールする力をつけることが必要だった。

20件の壁を破るため一人ももらさず、個人の波をどうやって埋めてゆくかが活動のポイントとなった。

全社スローガンにあるように安全活動も「自分のため」に行なっている。

安全委員のみなさんは仕事をしながら安全委員という役割を担い、仲間のためにエネルギーを出してくれている。それが当たり前ではなく、みんなの力で事故をなくしてゆく組織をつくってゆこう。
 昨年は交通事故4件で終えることが出来た。

それは当たり前ではない。一人ひとりがヒヤリハットをほとんど無くすことが出来たのか、毎日安全に自分をコントロール出来たのかを考えると、運良く色々なことのお陰だと思う。

車社会に入ることは人間社会に入るのと同じだ。事故や人間関係でトラブルを起こす時は、そういう考え方や行動をしている。

自分はギアをニュートラルに入れハンドルを真っ直ぐ握っているつもりでも、他人から見るとバックギアで5度ぐらい曲がり同じ所をグルグル回っているかもしれない。

そんなズレも自分では分からず、人に言われてもなかなか認められない。学ぶことの結果として少しずつ認められるようになり、人の話が少し素直に聞けるようになる。

会社で働きながら自分の人生を考え生きるきっかけを与えていただけることは、とても有り難いことだ。

 学ぶことで自分の行動を自分で変えられる自由を得、車の運転を通じて自分を磨いてゆこう。


伊藤塾長講話

 日常の中で何を感じるかは、自分が何に対して興味、関心を持つかによって決まります。

特に何も無い人たちは、何も感じることが出来ません。

また、何に対して興味、関心を持つかによって、その人の人間性、人間としてのレベルが分かります。

いつも同じことをするのではなく、時には通る道を変えてみることも大事です。

そうすると違うものが見えてくることがあります。
 「好き」「嫌い」どちらも大事な感情です。嫌うということが、現状を変えようとする役割を果たし、好きという感情が、行動の停止につながることもあります。

もの事はどちらが良い、悪いだけではありません。

誰かを何かを嫌ったら、そういう風に考えてみて下さい。
 今日発表した4人とも、おもしろいところを持っています。せっかくなのでもう少し言いたいことをまとめて話す訓練をしたらいいと思います。

勉強の基本は自己啓発です。

 もっと自由に考えるためにも、楽しみながら学び続けてください。


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