勝負に勝つためには工夫がいる。まずはメンバーの心を1つにする競争から始まる。上位に入賞した支店は総括と副総括の関係が良く、各リーダーの役割と責任がうまく機能している。実行委員会も同じ。
お互いに「運動会を成功させる」という目標と、「皆が出来るだけ楽しんで取り組めるようにする」という使命がはっきりしていれば、時間の経過の中で力を合わせ、非常に良い関係が生まれてくる。支店でも目標を明確にし、「自分たちの力でやるぞ」という使命感を持つ人が増えると、働きやすい職場になっていく。
人間は目標をなくし、使命を持たなくなったとき、ものを考えなくなり本能のままに生きる。運動会が延期になったからと、すぐに目標を見失ないやる氣をなくしたり、くさった顔をするようでは情けない。自分の人生は長期戦。その中で自ら目標を見い出し、使命を持って取り組むためには修行が要る。
自分の命が輝く時
今年の運動会のスローガン「人の為にエネルギーを使う時、己の命が輝き出す」(岡崎支店加藤啓一さんの作品)は、すごいことを言っている。日頃私たちは自分の我欲の為にはエネルギーを出すが、人の為に出すという事を忘れてしまっている。
「エネルギー」はもともと本能的なもので、どこでどのように発揮するのかという方向性がなければ、「パワー」にはならない。運動会や文化祭で実行委員会や、各支店総括を中心にすばらしいものを生み出すことが出来るのは、日頃忘れかけている「少しでも人の役に立ちたい」という気持ちが湧いてくるから。
人の為に発揮するとき「エネルギー」は「パワー」に変わり、「自分が生きていて良かった」という感動が生まれる。その人の命が輝いている瞬間だからこそ、いつも以上に凛々しく見える。もともとエネルギーを持っていた坂上実行委員長が全社を引っ張って行けたのは、学んで少しもの事が分かり、エネルギーをパワーに変換できたから。
運動会や文化祭で実行委員会や、各支店総括を中心にすばらしいものを生み出すことが出来るのは、日頃忘れかけている「少しでも人の役に立ちたい」という気持ちが湧いてくるから。人の為に発揮するとき「エネルギー!」は「パワー!」に変わり、「自分が生きていて良かった」という感動が生まれる。その人の命が輝いている瞬間だからこそ、いつも以上に凛々しく見える。
愚直さは感動を生む
中川支店のパフォーマンス(女装した男性のチアリーダー)が、見ていて楽しかったのは「愚直さ」があったから。「なりきる」ことが出来ず、中途半端に照れながらやっていたら、見ている人を不愉快にするだけ。
逆境を活かし実力をつける
いつもと同じ事をしていても生活が出来、生きていけたら幸せかもしれないが、平坦で何の変化もない生活の中では自分の成長はない。何らかの困難や逆境に直面する中で、自ら考え、判断し、実践していくからこそ実力がつく。
子供の頃、経済的に貧しい環境で育つというのも1つの逆境。そこから逃げず生きてきた体験を持つ人は、若くても実力がある。四十過ぎても「だからいけなかった」と言っている人は、ずっと困難から逃げ続け、今も他人に依存している人。
私たちは己の命を輝かす為に生きている。ちょっとした油断で命を無くしたり、奪ったりすることの無い様、細心の注意で仕事を行なって欲しい。厳しい時代だが、大宝の良さを活かし自分と仲間を大事にしよう。
|