出納さんは経営学習会の途中まで、ヘラヘラ笑いで要領良く生きてきました。それでは本人が気の毒で、人生も悲しいので本氣で叱ったら、反省し顔つきまで変わりました。
関山さんは山あり谷ありの人生で色々な苦労をされました。そういう人から見ても、大宝は面白い会社だと思います。我々凡人は、人に「してあげたこと」はいつまでも覚えていますが、「してもらったこと」はすぐに忘れてしまいます。それぐらいエゴが強く、弱い生き物なので、自分を裏切り、相手を裏切ります。
合浦さんは色々な経験をしています。合浦さんが言っていた様に、車を運転する時も謙虚さは大切です。前に入りたがっている車に先を譲っても、大して時間はかかりません。運転中は短氣を起こしたらら負けです。
言葉の大切さを分かり、使う
毎年、約200名分のメッセージを考え書いています。一人ひとりの顔を思い浮かべ、少しでも成長し幸せになって欲しいと念じながら過ごすのは、とても楽しく幸せな時間です。それと同時に私自身が1年間考え学んできたことの集大成でもあります。誰宛のメッセージも自分に係わる内容です。それは全部生き方や心に関するものだからです。
メッセージは「言葉」です。普段軽く考え、いい加減に使っていると、しっぺ返しがきます。私はクリスチャンではありませんが、先日、ある雑誌に聖書の一節が載っていました。
ヨハネによる福音書
第1章より
はじめに言葉があり、言葉は神と共にあり、言葉は神であった。この言葉ははじめに神と共にあった。すべての物は彼を通して造られた。造られた物で、彼によらず造られたものはなかった。彼の中には命があり、命は人の光であった。 |
「言葉=神=命」と、こんな風に言葉の重みを感じることはありません。人間として成長してゆく為には、言葉の意味を知り、正しく使うことが必要です。
支店を良くするにも、安全を確保するにも、言葉が通じなければ、前へ進むことは出来ません。分からなければ辞書を引いたり、人に聞いたりして、レポートを書くことを通じて、身につけて下さい。
感謝のレベル
言葉を大切にするとは、そのことについて深く考えるということです。
例えば「感謝」とは、相手の氣持ちや行為に心が動き、有り難いと思うことです。自分が何に感謝出来るかは、人間としてのレベルによります。
感謝のレベル
@ 金やモノ
A 知識
B 考え方
C 生き方
=心
※自分はどの内容で感謝できる人間なのか? |
正月にお年玉をもらうと、3歳の子供でも「ありがとう」と言います。
暦年齢がいくつになっても、金やモノにしか感謝できなければ、精神の発育度は3歳で止まっているのです。判断し行動する元の精神が幼いということは、事故を起こす確率が高いので危険です。
人間として成長できない人は、「知識」「考え方」「生き方=心」に感謝する能力が無い人です。和合塾に参加しレポートを提出することも、A〜Cに対する感謝の現れです。日常で無意識に行なっている事が、自分のレベルを表しています。幸せになろうと思ったら、学び、考え、感謝のレベルを上げてゆくことです。
言葉一つひとつを深く考えないと、自分自身が分からず、世の中や自分を取り巻く環境がどうなってゆくのかも分かりません。それでは真っ暗で何も見えない「無明の闇」の中を生きているのと同じです。何のために生きているのか分かりません。
会社は学びの場、人生の大学です。会社の哲学、考え方そのものに「教育立社」を掲げ、個人としてのふれ合いがあり、組織運営も体験できる大宝は、珍しい会社です。学歴は関係ありませんが、学力は必要です。また、会社は利益を上げなければ存在することが出来ません。その両立を図るために、人間として大事なことが分かる様、学び、考え、多くの人の力で面白い会社にして下さい。
その核であり、人間としてのつながりをつくる面白さを、一番身近で感じることが出来るのが和合塾です。日頃、厳しいことや苦しいこともありますが、皆で助け合い、笑い声のある会社にしましょう。
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