3月和合塾定例会 3月8日(水)

 「第22回 大宝文化祭を終えて」


シナリオ賞

三好支店  S K

 以前、「凧は逆風と縁≠ナある糸があるから上がる」と教わった。三好支店にとって平成一七年度は逆風が吹きまくった一年。「新しい風」を支店テーマにし、この文化祭を縁=チャンスにしたかった。支店学習会で握り拳を上げ「優勝するぞ!」と叫んだ大滝文化祭総括を、表彰台に上げたいと思いシナリオを書いた。  今まで考えることを中途半端でやめていた。アイデアを実践につなげるには具体化する思考力が必要。メンバーの顔を思い浮かべながら、「この人ならやってくれる」と信頼して書いた。初舞台に挑戦した山田支店長の「変わりたい」という思いに感動した。セリフにあった「幸せは自分の意志と努力でつくるもの」「学ぶことで希望を持ち、人間らしく着ることが出来る」は、私達からのメッセージ。劇はタイムオーバーによる減点で、グランプリから最下位に転落してしまったが、人生のタイムオーバーにならないよう、自分の人生のシナリオを書いてゆく。


第2位

春日井支店 I K

   入社五ヶ月、初めての文化祭での副総括。業務終了後、「みんなでやろう」と自分の思いをその場で出し、一人ひとりが楽しそうに取り組んでいる姿に感動した。当日は安心できる仕事をして文化祭を支えることも務めだと思い、自ら業務を買って出た。仕事先で「二位」の知らせを受け、隣にいた先輩から「おめでとう」と言われ嬉しかった。新年度は安全委員。この氣持ちを大事にしてゆく。

 

第2位

 春日井支店 N K

 初めは嫌々総括を受けたが、部署リーダーと相談し、時間を有効に使うメリハリのある練習を行なうことにした。私は三年目だが今回は一番締まりがあった。全ての人の協力に感謝している。みんなでやれば出来ることを実感した。私も分からないことばかりでまだまだ発展途上。マンネリを脱し、今後につなげる。


グランプリ

 金山支店 K H

 九月に重大事故を起こし多くの方に迷惑をかけた。少しでも役に立ちたいと思い副総括に立候補した。人の温かさと団結力の大切さを学んだ。事故後ずっと指導して下さった永作安全委員は当日業務だった。一番にグランプリの報告をしたくて電話をすると、「半年間よく頑張り続けた。これからも頑張れ」と言って下さった。後押ししてくれる人に感謝し、この経験を今後に活かしてゆく。

 

グランプリ

 金山支店 久保田 直

 初めに「とにかく勝ちたい。そのためにどうしたら良いか考えて欲しい」と頼んだ。今年のテーマは「楽笑」だが、真剣でなければ明るくも楽しくもない。松下さんが書いてくれたシナリオに皆が意見し、キレ良く氣持ちの良い練習が出来た。「皆で作る喜びを感じたい」という大道具リーダー真鍋さんの意を汲み、立派な作り物も出来た。本社で部会が終わり降りてくる実行委員の皆さんの笑顔にも元氣をもらった。今回の勢いと自信をバネに、より明るく元氣に周囲の人にパワーを与えることの出来る支店にしてゆく。


 

  表彰部部長 岡崎支店 金山 純也

 今まで一つのことに真剣に取り組んだことがなかったので心配したが、多くの方に力を頂いたお陰で成功した。はじめから昨年の資料を見て例年通り行なうのではなく、自分達で考え工夫することを大切にした。経営学習会で学ぶ以前の自分なら、何も考えずにやっていた。  当日、表彰式が終わり「部長、お疲れ様でした!」と部員の人達から言われ、「やって良かった」と達成感が湧いてきた。今まで知らなかった「真剣な自分」を発見できた。力を貸してくれた方々に感謝し、今度はアドバイス出来る自分になりたい。


 

 副実行委員長 中川支店 T K

 まず実行委員長の藤井さんを知り、自分を知ってもらうことを大切にした。人を知り自分を素直に出すことは難しい。三年前に運動会の副実行委員長を経験したが、当時の私は人が怖くて、嫌われたくない一心で動いていた。そのため実行委員長の中山さん(大高支店)、副実行委員長の山田さん(三好支店)には迎合し、「皆のため」と言いながら自己保身のため部長たちを口撃≠オていた。  今回は「何かあったら僕たちが責任をとる。とにかく楽しく元氣良くやろう」と言ってきた。自分の阿呆さを素直に出すと、相手から笑顔が返ってくる。実行委員の方からエネルギーをいっぱい頂いた。約二ヶ月間、新たな出会いとお金では買えない大切なものをいっぱい頂いた。そんな自分は幸せ者だと実感した。


 

  実行委員長 犬山支店 藤井 英二

 今まで「二四時間楽しむ人生を送ろう」と考えてきた。会社でも家庭でも笑っていた方が楽。イライラした人生は疲れると思っていた。二年前に犬山支店の安全委員総括になり、自分だけが楽しく笑っていてもみんなに伝わらず、ついてきてくれないと感じた。今回、文化祭のテーマを「楽笑」にして皆で考えたかった。  高野さんは私にないものを持った人。昨年の文化祭から近づいて勉強したいと思っていた。その高野さんが副実行委員長で私が実行委員長の理由は、逆であれば「ここまでやればいいだろう」と手を抜く自分がいるからだと思う。各部長・副部長が生き活きと楽しそうに取り組む姿に感動し、部員をまとめるにも色々なやり方があることを学んだ。 一番難しかったのは当日の採点。今年は全支店が接戦だったが、実行委員の方の姿勢や総括からの提出物、業務で訪れた時の支店の雰囲氣など、当日までのプロセスが見事に順位に現れている。そう考えると犬山支店の五位も必然。今後に活かしてゆく。


伊藤塾長のお話

  今回はここ数年で、最も劇の得点が僅差だった。実行委員の皆さんも各支店もみんな一所懸命頑張り、全体としていい文化祭だった。

  大事なことは一所懸命やることです。それが男(人間)を磨くこと、すなわち人間性を高めることにつながります。「俺は男だ」と言いながら、一所懸命やったことがない人は、いくら恰好をつけても魅力はありません。人をまとめ何かを成功させようと思ったら、自分の人間性の悪の部分(我欲、嫉妬、迷妄、憎悪など)を自覚し、コントロールしなければなりません。文化祭も仕事も安全活動も真剣にやれば人間性を高め、「人間力」を大きくすることが出来ます。人間力とは人を包み込む力です。

  そして、一所懸命何かに取り組むと、自分の存在意義を確認することが出来、自分の名前を大事にするようになります。それが誇りを持つということであり、サムライの生き方です。この大きな流れを知らないと、いくら力んでも人間を磨くことにはなりません。各種イベントで責任ある立場に立つ人は、その期間人間として自分を磨くことが出来るという意味でも恵まれた人たちです。また、日頃の努力があるから、そのチャンスが巡ってくるのです。

 自分を成長させる快感

  人間の快感、快楽には

 @ 肉体的快感、快楽 おいしいものを食べたり、フーゾクに行って得る刹那の快楽など

 A 物質的快感、快楽いい家に住み、いい車に乗るなどして得るもの

 B 精神的快感、快楽一所懸命何かをやることで得られるもの の三種類があります。いつも全部あれば幸せですが、そうはいきません。

  @とAの快感を得るにはお金さえあれば大した努力はいりませんが、その快感は一瞬で消えてしまいます。一方、Bの快感は実際に時間をかけて努力しなければ得ることは出来ません。そうして得た快感は、長期に続くという特徴があります。

  精神的快感、快楽を得た経験のない人は、肉体的・物的快感だけを求め続けます。浪費癖のある人や車だけに異常に興味のある人は、精神的な快感を得られないからこそ、他のことで補おうとするのです。これから世の中はますます嫌な時代になり、金儲けの為に人を喰いものにしようと、蜘蛛の巣を張って構えている人もいます。自分と家族と会社を守るために、学び努力することで人間力を高めてゆきましょう。