1.疑問と謙虚さ
疑問とは、それが本当かどうか、それが何であるのか、分からないことを尋ねることです。自分に対して疑問を持つことができれば、みんな成長し変化します。それは幸福になる道のひとつです。
疑問を持てる理由は、自分の中に関心や好奇心、そして、論理的にもの事を分かりたいという科学する心があるからです。逆に疑問を持てない理由は、今までまともにものを考えたことがないのに、「自分は知っている、分かっている」と思っているからです。それでは、何をやっても上手くゆきません。
疑問を持つことと謙虚さは、紙の裏表です。
勉強をやめると、疑問を持たなくなり、謙虚さがなくなります。それで何らかの権力を持った場合、部下を人間として認めることはなく、人も集まってきません。大宝全体でも、支店内・部署内でも同じです。
2.謙虚さがあれば、
どんなことからも学べる
「3才の童子たりとも、我にまさらばすなわち彼に問わん。百才の老翁なりとも、我に及ばずんば彼を教えん」 趙州
これは中国の僧「趙州」の言葉です。
「相手が三歳の子供であっても、自分より優れた部分があれば、素直に教えてもらい、人生の先輩であっても、自分で分かる部分があれば教える」というように、疑問と謙虚さを持つことの大切さを表しています。
3.「思う」から
「考える」に進む勇氣
大半の人が、「自分を成長させたい。家族を守りたい、会社を発展させたい」、と思っているはずです。しかし、思うだけでは、何も始まりません。
なぜそうなのかを考えることで、自分の「意」と「志」が芽生え、本氣になった分だけ、様々な事柄に対して、「どうしてだろう」「なぜだろう」という疑問が生じてきます。
そして、さらに考え実践し続けます。本氣とは困難から逃げない、怠けない、ごまかさないことです。
4.身体のライフサイクルと精神のライフサイクル
社会に出てからは、年齢が上がると、ものが分かるレベルに差が出てきます。人間は肉体と精神(心)で成り立っています。
図の様に、肉体のライフサイクルは、ほぼ全員が年齢と共に、自然的に成長してゆきます。
しかし、精神のライフサイクルは、何かの刺激を受け、今までの自分を一度否定してみたり、嫌なこととも向き合うということを、意図的に行なわなければ、成長期に入ってゆけません。肉体的には大人でも、精神は3歳の時と同じという状態です。
自分にとって不都合なことがあると、すぐにキレるのは、その人が精神の成長期を迎えていないからです。
そういう人は一生文句を言い、ごまかしの人生を送り、やがて自ら不幸を招いてしまいます。
大宝はその氣になれば、いくらでも学び成長できる、幸せな会社です。
自ら師(先生)や友人、刺激を求め、人の話を聞き自分の考えをレポートにまとめることなどが、精神の成長期に入るきっかけとなります。
自分の考え方や行動に疑問を持ち、自分自身を掘り下げてゆくと、痛いことや苦しいこともありますが、そこから逃げると、自分の成長も、家族の幸せも、会社の発展もありません。仲間の力を借りながら、楽しんで取り組んでゆきましょう。
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