8月和合塾定例会 8月2日(水)

テーマ

もの事が分からない自分を知る


Iグループ 中川支店 T M

 五月に結婚し、日常の無意識な行動が、相手を不愉快にしていることを教えられた。人の話をちゃんと聞かず、不都合な話しになるとごまかすのは、支店でも同じ。人に嫌われ傷つくのを怖がる自分がいる。

  運動会でパフォーマンスリーダーを務め、苦手な事に挑戦し味わった喜びと達成感を思い出し、今後も苦手を克服してゆく。


Lグループ 港支店  K K

 和合塾生になり10年で初めての発表。

これまでずっと逃げてきた。他の事も同じ。このままではダメだと思い、この場に立っている。

まずは、愚痴ばかりで周囲を不愉快にさせている自分を改めるため、自分を知り、楽しくなる条件を作り出してゆく。


Mグループ 金山支店 K H

  昨年の今頃は、与えられた業務以外は関心がなく、友達もいらないと思っていた。その矢先に、交通事故を起こし、多くの方に迷惑をかけてしまった。阿呆だと思われたくないと強がってきた、臆病で小心で勝手な自分を後悔した。「学べ」と言われ和合塾に参加し、実行委員会などで多くの方と出会い、皆の力で何かを作り上げる達成感を、初めて味わった。

 家庭でも職場でも、相手の立場に立って考える事が出来るようになりたい。教えて頂いている事の意味を考え、育成歴を探り自分自身を知り、学びつづけてゆく。


Nグループ  犬山支店 N K

 人の役に立つ自分でありたいと思っても、自分の行ないを正さなければ、存在そのものが人に迷惑をかけてしまう。

仲間からの指摘を考え行動を正さなければ、その人から頂いたエネルギーを無駄にしてしまう。

 以前は、拒絶ばかりしていたが、最近、相手が何を考え、自分に何を伝えようとしてくれているのだろう、と考えると、素直に聞けるようになり、自分の問題点が見えてきた。

 今まで一度も本氣になったことのない私は、昨年、伊藤専務(塾長)から本氣のお叱りを受けた。夜眠れないくらい怖かったが、初めて目が覚めた。恵まれた環境にいることに満足せず、スピードを上げて学び、自分自身の行動を正し、自ら周囲を楽しく出来る力をつけてゆく。


伊藤塾長のまとめ

 今回、面白いテーマ設定です。

「自分を知る」ことで一番大事なことは、「自分はもの事が分からない」ということを知り、認めることです。誰もが社会人となり、働いて収入を得、生活し子供を育てていると、「もの事が分かっている」と思っています。

  しかし、学んで様々な知識や技術を身につける「修業」と、思考の次元を上げるための「修行」をせずに、もの事が分かることはあり得ません。

まず、先月号のここで紹介した「思考の次元と精神の柔軟性」の図にある、「〇次元」とは何かを具体的に考えてみましょう。

1.〇次元とは・・・

 人間としては皆、平等ですが、も の事が分かる次元。考える力には個 人差があります。

〇次元とは

 @人から指摘されたことを考えず、やれと言われたことをやらない

 A「いい人だ」と言われ、間違ったことをしていても指摘されなければ、いつまでもそこに安住している(甘え)

 B他人のことなど考えない(独善)

 C人に世話になっても礼が言えない、まともな挨拶ができない、いつでも自分中心で相手に配慮ができない(自己中心)

 D自分の思考と行動に何のつながりもない。他人に「間違っている」と指摘されても、「自分は正しい」と言い張る(迷妄)

 E精神的に常に不安定で、波が激しい

  このように〇次元とは、もの事が 分からない状態、迷妄の世界です。

いくつになっても精神的には10歳 の頃と変わらないということですか ら、会社に来ることも、人間関係も 面白くありません。

  現在、世の中には犯罪が多発して います。時代の大きな流れは、マイ ナスの方向に向かっており、ますま す悪くなっています。

学ばなければ 〇次元のままで、自分も家族も社会 の波に飲まれ流されてしまいます。

 その中でもつき合う人間や所属 する組織によって、前向きな刺激を受け、学び考え努力することで次元を上げてゆく人もいれば、学ばずさらにマイナスの方向に向かう人もいます。どちらを選ぶかは自分次第です。

2.次元の2側面 

 自分自身を測る次元には2通りあります。

 @ 自分の人間としての根本の次元

 A 業務や社会生活を行なってゆくための次元

 A の次元が一次元以上(人から言 われたことをやる。暗記力・計算力・表現力を身につける)なければ、業務ができず、社会生活が送れないので、ほとんどの人が生きてゆくために、何とか〇次元から脱しようと努力しますが、一次元前後までしかいけません。

また、それだけでは@の次元は上がりません。

  管理者は業務上、二次元以上(ルールを守り多面的な仕事ができる。理解力・応用力・創造力を身につける)を求められます。そこで人の3倍以上学び、人間としての根本の次元を上げる努力をしなければ、@とAの次元のギャップで苦しみます。これは乗務職員から事務職員になる時も同じです。役割が変われば求められる次元が変わり、今までと同じ事をやっても評価されなくなります。

@とAを掛け合わせたものが自分の次元です。一方だけで満足せず、トータルとして考え、上げる努力をして下さい。

3.次元はその人の属人的なもの

  次元は、その人が学び努力した結果として身につくものであり、属人的な(その人にしかない)ものです。

 @ 年齢や学歴、職業、職種、性別、国籍、財産など、全く関係なく身につけることができる 人間として勝負するとき、圧倒的 に力を持ちます。

 A 次元は自分を守る(自分の人生を守る)最大の武器である どんなに自分と家族と会社を守 りたいと思っても、もの事が分からなければ、守ることはできません。

 B 次元は修行しなければ身につかない 「エゴをコントールする」と言葉 で言うのは簡単です。三人いて饅頭が一つしかない時に、どうしているかが問題です。他にも食事の仕方、スリッパの脱ぎ方、一つひとつのことを、無意識や形式で行なっていては次元が上がりません。

 C 次元は状況判断、行動を、正しい方向に導いてくれる 「幸せになりたい。不幸になるの は嫌だ」と言いながら、地獄行きの列車に乗っている人がいます。判断を間違えないようにするためには、もの事が分かる人の話を素直に聴いてやってみることが必要です。

4.自分の次元と疑問

  成長の第一歩は、自分の思考のレベルが〇次元だと分かることです。それを自覚できると、「今までの自分の考え方、行動でいいのか?」という正しい疑問が出てきます。そうすると人の話を素直に聴いて実行してみようという謙虚さが生まれてきます。〇次元から脱するためには、外部の刺激を素直に受け入れるしかありません。そこで「人から指摘されるのは嫌だ」と言って拒絶しているのが、本当の馬鹿です。

  こういうことを知ると、人生がまるで変わってきます。人間の本当の明るさとは、外面を着飾り大きな声で笑っていることではなく、次元が上がり、心の中から湧き上がってくるものです。働きながら学び修行し、次元を上げることができたら、それは人生の中で最高の宝物です。

 まず、自分が〇次元だということを知り、正しい疑問と謙虚さを持ち、学んでゆきましょう。


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