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11回TAIHO物流フェスティバルを終えて

総合3位 春日井支店 T Y

 間もなく入社10年。この間、業務内容と共に車輌も変化した。今年は車輌の代替により全社的に新車が増えた。性能が良くなったが、使いこなせていない。

構造や特徴を知り、対応力を身につけてゆくことが大切。また、性能の良さに甘えず、タイヤ交換やオイル交換など、基本的なことをしっかり身につけてゆこう。

 1番嬉しかったのは、支店対抗競技での1位。

やれば出来る力があるのに、総括としての働きかけが弱く、先輩が新人を巻き込んだ練習が出来なかったことを反省している。


総合2位 港支店 S H

 初めての総括で、どうしたらいいのか分からなかったが、押し付けや強制はやめ、自主性に任せたかった。予想以上に新人を中心によく練習してくれた。また、実行委員の人たちも、夜遅くまでの練習に付き合い助けてくれたことに感謝している。

 また、初めての試みで事前に燃費の集計を行ない、事務職員の方の大変さが分かった。本当に皆さんが頑張ってくれた。

この感謝の氣持ちを、これからの行動で返し、仲間の力になりたい。


総合優勝 金山支店 F K

 表彰式で呼ばれた瞬間、仲間の方を振り返りガッツポーズをした。

総括を勧められた時は断ろうと思ったが、松下安全委員に「業務だけやっていても、この先変化はないぞ」と言われ、「人間としてそれは嫌だ」と思い引き受けた。

 私が業務の都合で帰社時間が遅いため、皆の力を借りるしかないと考え、久保田副総括と安全委員に協力をお願いした。皆が業務の合間に新人と一緒に真剣に練習し、学科の模擬試験にも取り組んでくれたお陰。

 金山支店には優しくて仲間思いの人が多く、一人ひとり力も考えもあるが、まだ一つになれていない。人生は一度きり。辛いこと悲しいこともある中、強く生きてゆくのは大変だが、立ち向かってゆける自分、支店になれるようにしてゆきたい。


本部副部長 黒川支店 T H

 今年度、業務中に交通事故を起こし、多くの方にご迷惑をかけ、色々なご指導と励ましを頂き助けられた。そのことに対する感謝の氣持ちを表したかった。

1回目の部長会に出席し、これまで様々な場で出会った人と再会し、縁を感じた。本部のテーマを「人と人とのつながりの大切さに氣づく。自分の阿呆さを知り、認め合う」と決めた。

 すぐにいい子ぶり、恰好をつけたがる、小心な私。その小心さを細心さに変えるため、分からないことを一つひとつ具体的にし、考え実行していった。

昨年の経験者に直接話を聞きに行くと、親切に教えて下さり嬉しかった。仲間の行動力にも助けられ、当日も氣持ち良かった。この縁を今後につなげてゆく。


副実行委員長 犬山支店 N K

 実行委員長の柘植主任とは、第19期経営学習会の同期。

8年前の印象があまり無く、初めは「そんなに考え方が変わったのかなぁ」と思っていた。自分に声がかかった理由も分からなかったが、「今がチャンスだ」と感じた。始まってみると、自分の役割すら分からず戸惑う私と、しっかりとした青写真(将来像)を持っている柘植実行委員長との温度差を感じた。中途半端にしか学んでこなかった自分との差を実感した。

 今まで「会社でも家庭でも楽しくしたい、コミュニケーションを大事にしたい」と思ってきたが、自分にとって何が楽しいのか、何を考えているのかという、大事なプロセスが無かったことも学んだ。

 今は精神が高揚しているが、この興奮は3日も経てば忘れる。何かを感じ、多少考えても実行できない自分を妨げているものは何か。なぜ人と打ち解けることが出来ないのか。自分だけでは分からないので、伊藤塾長や皆の力をお借りして学び、精神的に自立してゆく。


実行委員長 中川支店主任 柘植 正紀

 実行委員長のチャンスが巡って来るとは夢にも思わず、自分が一番驚いた。

初回の部長会の前に伊藤専務から、プロセスを大切にするように言われた。

10年の歴史を振り返り、見直し、新しいモノを作っていこうと考えたが、1番大事なのは「自分がどうしたいのか」。自身のシナリオが無いと、実行委員にも全社にも伝わらないことを実感した。

 長年、人に感謝と配慮が出来ないという指摘を受けてきた。無意識に今ある条件が当たり前だと思ってきたのだと思う。今年度、主任の役割を頂いた。それを果たそうと考えると、人に力を借りなければ何も出来ない。それに氣づくと、日常の中での感謝の氣持ちが湧いてくる。

 今回、大きなチャンスを頂き感謝している。充実した1ヶ月半だった。自分の人生は長期戦。それに対応できるよう自分を鍛えてゆく。


伊藤塾長のまとめ

 物流フェスティバルで一番印象に残ったのは、表彰式で受賞した人達の表情です。日頃は照れ屋の人が、本当に嬉しそうな、いい顔をしていました。

1 今の自分を作ったのは誰?

  実行委員や総括リーダーの皆さんは、期間中大変だったと思いますが、いつもとは違った何かを得ることが出来たと思います。これは実際に責任を負い、やった人にしか分かりません。「バカらしいことをやっているな」と、外野席で評論家をしているだけの人には、感動は生まれません。感動は、自分の意を入れ、考え、みんなのために少しでも良いものにしようとするエネルギーの大きさに比例します。

 物流フェスティバルが終わり、面白かったという人もいれば、不平不満しか残っていない人もいます。同じ条件の中で違った感じを受ける元は、自分の思いや考え方です。人生も同じです。「今の自分は誰が作ったのか」を考えてみて下さい。誰がそうしたわけでもなく、「自分自身」ということが分かり、納得出来ないと、面白い人生を送ることは出来ません。

 私はこれまでに得た知識や思考回路、経験則によって、その人の5年後、10年後が分かるので、時には厳しい指導を行ないます。その時、叱られた内容についてまじめに考えず、すぐに忘れ人生を送り、後になって起きる状況に対応出来ず苦労している人もいます。そうなると悲しいので前もって指導をするのです。

 「今の自分は自分が作っている」ということに、出来るだけ多くの人が目覚め、氣づくために、勉強会や全社行事を行なっています。目先で上手にいったと思っても、自分や人をごまかし怠けたツケは、10年後、20年後、自分に回ってきます。

2 自分を楽しくする欲望、欲求

 人間は欲望や欲求を持った生き物です。エゴ(我欲)とは、自分さえ良ければいいという考え方です。自分がリーダーの役目を果たす時に、このエゴをむき出しにしていては、もの事は上手くゆきません。

  欲望、欲求の中には持った方がいいものもたくさんあります。しかし、多くは自分が不幸になるような求め方、満たし方をしてしまいます。例えば大きな車や家も、手に入れた一瞬は嬉しいのですが、多額のローンで一生苦しむことになります。

 プロドライバーとして車輌に関して「もっと知りたい。出来るようになりたい」と、知識や技術を身につけることも欲望、欲求です。このように自分が楽しくなる欲望、欲求で1番大きなものは、自分の人間性を高めることです。ものの見方、考え方の次元を上げる努力を継続し、分かること出来ることが増えれば増えるほど、「もっと知りたい、高めたい」と思うようになります。

 お互いに100%満足できる人生はありません。そのうち何十%でも納得できる人生をつくるために、私たちは生きています。「人生は自分持ち」ということを自覚し、面白い人生をつくり出してゆきましょう。


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