物流フェスティバルで一番印象に残ったのは、表彰式で受賞した人達の表情です。日頃は照れ屋の人が、本当に嬉しそうな、いい顔をしていました。
1 今の自分を作ったのは誰?
実行委員や総括リーダーの皆さんは、期間中大変だったと思いますが、いつもとは違った何かを得ることが出来たと思います。これは実際に責任を負い、やった人にしか分かりません。「バカらしいことをやっているな」と、外野席で評論家をしているだけの人には、感動は生まれません。感動は、自分の意を入れ、考え、みんなのために少しでも良いものにしようとするエネルギーの大きさに比例します。
物流フェスティバルが終わり、面白かったという人もいれば、不平不満しか残っていない人もいます。同じ条件の中で違った感じを受ける元は、自分の思いや考え方です。人生も同じです。「今の自分は誰が作ったのか」を考えてみて下さい。誰がそうしたわけでもなく、「自分自身」ということが分かり、納得出来ないと、面白い人生を送ることは出来ません。
私はこれまでに得た知識や思考回路、経験則によって、その人の5年後、10年後が分かるので、時には厳しい指導を行ないます。その時、叱られた内容についてまじめに考えず、すぐに忘れ人生を送り、後になって起きる状況に対応出来ず苦労している人もいます。そうなると悲しいので前もって指導をするのです。
「今の自分は自分が作っている」ということに、出来るだけ多くの人が目覚め、氣づくために、勉強会や全社行事を行なっています。目先で上手にいったと思っても、自分や人をごまかし怠けたツケは、10年後、20年後、自分に回ってきます。
2 自分を楽しくする欲望、欲求
人間は欲望や欲求を持った生き物です。エゴ(我欲)とは、自分さえ良ければいいという考え方です。自分がリーダーの役目を果たす時に、このエゴをむき出しにしていては、もの事は上手くゆきません。
欲望、欲求の中には持った方がいいものもたくさんあります。しかし、多くは自分が不幸になるような求め方、満たし方をしてしまいます。例えば大きな車や家も、手に入れた一瞬は嬉しいのですが、多額のローンで一生苦しむことになります。
プロドライバーとして車輌に関して「もっと知りたい。出来るようになりたい」と、知識や技術を身につけることも欲望、欲求です。このように自分が楽しくなる欲望、欲求で1番大きなものは、自分の人間性を高めることです。ものの見方、考え方の次元を上げる努力を継続し、分かること出来ることが増えれば増えるほど、「もっと知りたい、高めたい」と思うようになります。
お互いに100%満足できる人生はありません。そのうち何十%でも納得できる人生をつくるために、私たちは生きています。「人生は自分持ち」ということを自覚し、面白い人生をつくり出してゆきましょう。
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