11月和合塾定例会 11月7日(水)

11月和合塾 定例会

【テーマ】 今年の新年会で いただいた 塾長メッセージを もとに考え 実践していること


  Eグループ

春日井支店  酒井 貴広

 3年前に伊藤塾長からいただいたメッセージは、「疑いを持つより信じることの方が大切」。2年前の経営学習会同窓会のテーマ「学んで新友→親友→信友→心友になろう」のように、信じられる友を作りたいと思いながら、無意識に相手を裏切り、妬んでいることに氣づいた。

昨年のメッセージは「勇氣の大敵は失敗を恐れる自分の心」。

長年、八方美人で人との摩擦を避けてきた。何かをしようとする時に反対する人を敵だと思い距離をとっていたが、最近、その人から教えられることが多い。

誰にもどんな組織にも問題や矛盾はある。

 それを責め合うのではなく、お互いの長所を認め、短所を補い合い楽しくするために、信じるということについて考えてゆく。


  Eグループ

営業推進本部  水野 忍

 今年いただいたメッセージは「自分の可能性に期待が持てる自分をつくる毎日生き活きしてくる」。

37年間の育成歴を振り返ると、親からの強い期待と要求に応えるために努力し、褒められることが喜びだった。そのために悲しいが嘘やごまかしもしてきた。 

 そこに「自分」というものが抜けていることに氣づかず、大人になっても本質的に同じ事を繰り返してきた。だからいつまでも考え方の根っ子が出来ず、どうしたら良いかも分からない。

毎日、多くの人たちに支えられ助けられて仕事が出来ている。

それを当たり前と考えず、自分のズレに氣づき前向きに努力し、人に喜ばれ自分に期待できるよう、一日一日を大切にしてゆく。


  Gグループ

中川支店  O K

 入社5年目。好きなことは先頭に立って一所懸命行ない、思い通りにならないと文句を言ってきた。

何かあると言い訳をし、その場を取り繕ってきた私の転機は2年前。物流フェスティバルで支店総括として、目先の損得抜きで役割に熱中し、優勝出来た喜びと仲間への感謝から、自分から発信したい、人の役に立ちたいという思いが大きくなった。安全委員になり和合塾で学び始めた。

 以前、小林支店長から「人生は全て縁。出会いと選択が大事」と教えていただいた。私にとって一番大きなものは伊藤塾長との出会い。

これまで自分の都合で色々な縁を切ってきたことを反省し、今は正面を見て真剣に話すことを心掛けている。

学ぶ縁を意識することで、少しずつ腹を割って話せる人が増え、毎日が楽しい。

 昨年の夏結婚した妻と出会えたことに感謝し、一生をかけて守ってゆける自分をつくってゆく。


  Gグループ

金山支店 齊藤 彰大

 今年「パワー(力)の根本は実行する勇氣、継続する能力」というメッセージをいただいた。入社して20年目を迎えた。この春から配車見習いをしている。

長年、安全委員を務めてきたが、自分の意と仲間との人間関係をつくる努力が不足していたことに氣づいた。

自分の能力の無さを認められず、恰好をつけて空回りしている。エンジンの無い車を多くの人に押してもらっている状態。

 力はないが上杉支店長の力になりたいという思いが半分、理解できないことに対する不安が半分。周りのみんなに氣を使わせてしまっている。

私は長男として生まれ、初孫ということもあり、相当甘やかされて育ってきた。

今も本質的には同じ事をしているのだと反省した。

  指示された事を自分で考え実践できるよう、言葉の意味やつながりを考え、自分の意をつくる努力をし、助けていただいていることに感謝し、人を助けられるようになる。


  Kグループ

三好支店  吉井 淳一

 現在41歳。平凡で波風の無い人生を送ってきたのか、これといった思い出がない。趣味はドライブと人間観察。昔から他人のことはよく見え、批評・批判ばかりしてきた。

  塾長から「考え方 とらえ方 感じ方など 目に見えないものが根っ子 自分のすべてを決める」というメッセージをいただいた時、意味が分からず頭の中が真っ白になった。自分自身を第3者の目で見つめ直すことが必要だと感じている。

  今年の運動会ではイベント部長を務めたが、自分では何も出来ず多くの人に助けられた。「有り難い」と素直に思え、以前は感じたことのない感動があった。色々な縁をつくっていただけたことに感謝している。


伊藤塾長のお話

1 自分を信じられた分だけ、人を信じることが出来る。  

 酒井さんが人を信じるということについて話していました。誰もが自分にとって都合の良い人のことを、「自分は信じている」と思いたいのですが、問題は「自分自身をどれだけ信じているか」です。

自分自身を信じられない原因は、嫉妬心、劣等感、猜疑心の3つです。

・劣等感

(学歴や容姿、体型、能力、職業、お金の有無など、他の人より劣っていると感じているところを、人から痛みを受けないようにしている)

 ・嫉妬心

(自分以外の人が評価されたり、幸せそうな時、物質的に豊かな時に「何であの人ばっかり」 「私はいつも損をしている」と妬み、足を引っぱったり、相手のやる氣を奪おうとする)

 ・猜疑心

(科学的に疑問を持つのとは違い、実際には何も無いのに、自分の中にある恐怖心から、相手が自分を嫌っている、陥れようとしているなどと勝手に思い込み恨んだり恐れたりする。敵だと思い、仕返しをする)

 これらの大きさを自分なりに測ってみて下さい。

3つとも誰にでもあるので心配ありません。ただし、大きければ大きいほど自分自身を信ずることは出来ず、「信友」が出来る可能性は非常に小さくなります。

なぜ、これらが強いのかを知るためには、自分の過去を掘り下げることが必要です。子供の頃から両親が「夫婦でも信用できない」と考え行動していれば、「人は信用するな=疑ってかかれ」ということを、子供の心にすり込んでしまいます。

猜疑心は3つの中でも一番根深く厄介なものです。

 原因が分かったら、どうやってそこから脱却するかです。私の家は経済的には貧しかったのですが、あまり猜疑心を持たずに済みました。そのため30代の頃は、考え方と行動の立脚点として8〜9割を「性善説」(人は生まれながらにして善であるという孟子の説)に置いていました。

その後、30年以上に亘り多くの人に出会い、色々な経験をする中で、人間はみんな半分半分。

「性善説」も「性悪説」(人は生まれながらにして悪であり、善のように見えるのは偽りであるという荀子の説)もあると考えるようになりました。

2 継続した楽しさをつくり出すのは自分自身

 人に氣を使わせるということは、自分の人格・能力の次元が低い証拠です。

人格(ものの考え方、価値観)・能力の次元が高い人は、人に氣を使う(配慮し共感性や愛情を持つ)ことが出来ます。本来リーダーは、人に対してサービス出来る人、氣を使える人でなければなりません。

 また、外部から与えられた楽しさと物質的な喜びは、瞬時に消えてしまいます。

いつも外部(他者)から与えられることを待っている人、自分からはモノやお金やエネルギーを出さないケチな人は、継続した楽しさ、喜びを得ることはできません。運動会で何らかのリーダーを務め、楽しかったという人は、自分から他の人に働きかけ、相手に喜んでもらえたからです。

3 自分の無知を知り、言葉の意味を分かって考える

 人間は言葉によってものを考えます。つまり知識として言葉を知ることと、その言葉の意味や概念が分からないと、考えることが出来ないということです。

例えば「事故を防止するため、安全を意識せよ」と言っても、「安全」とは何か、「意識する」とはどうすることかが分からなければ、何も出来ず事故を起こしてしまいます。ものが分からず無知であれば、大事なことにも無関心で無意識なため、仕事でも人生においても同じ失敗を繰り返します。

 もの事が分かるようになるために、まずは自分が無知であると認め、辞書などを活用し言葉の意味や概念を知り、意識して考え行動し続けることで、自覚のレベル(学んだことが身につく)まで到達する努力をしてゆきましょう。


HOME 前に戻る