和 合 塾 で 学 ぼ う

7月和合塾定例会 7月2日(水)

 7月和合塾 定例会

【テーマ】 「塾長メッセージをいただき、私が考え実践していること」


【今回発表された皆さん】

 

 Fグループ  金山支店    K Kさん

 Nグループ  中川支店    S Mさん

 第一いれんび  犬山支店    上岡 和男さん

*申し訳ありませんが紙面の都合で内容を掲載できませんでした。当日のビデオが必要な方はご連絡下さい。


伊藤塾長のお話

 一、自分が求めているものしか、得ることは出来ない

 人間は厄介な生き物です。いつも心の中で戦っています。私たちが求める快感、快楽には色々なものがあります。

@精神的な快感・快楽

A物質的な快感・快楽

B肉体的な快感・快楽

 このどれが良くてどれが悪いというものではなく、誰もが三つとも求めています。ただし、そのバランスが崩れると、ろくな事はありません。

Aの物質的な快感・快楽ばかり求めすぎると、借金をしてまで買うようになり、最後は墓穴を掘ってしまいます。

Bの肉体的な快感・快楽ばかり求めすぎ、食欲と睡眠欲と性欲だけの生活では、何の変化成長もありません。

@の精神的な快感・快楽は、もの事が分かるようになり、自分の考えたような成果が出る時などに感じられるものです。本を買って読んで「なるほどなぁ」と感じることも、その一つです。

 今、世の中がおかしな方向に進んでいる大きな要因は、「物質的」「肉体的」快感・快楽が突出しているからだと私は考えます。

テレビや新聞、インターネットには、それらを刺激する情報が溢れています。

自分でものを考えないと、この流れに飲み込まれてしまいます。

 大宝に人間としてまともな人が多いのは、組織の中に「精神的な快感・快楽」を感じられる場や人間関係があるからです。

私は毎年、和合塾新年会で塾生一人ひとりに宛てたメッセージを贈っています。年間200枚を20数年書いていますので、かなりの枚数です。

考えて書く私自身、楽しんで取り組んでいますが、一人ひとりのことを考え成長につながる中身を考えることは大変です。

それを受け取り自分なりに考え続け実践する人は、少しずつもの事が分かるようになり、精神的な快感・快楽を感じることが出来ます。

しかし、メッセージをもらって喜んでいるだけで考えない人は、本を読むこともなく物質的、肉体的な快感・快楽だけ求めているため、変化することはありません。 

 どの快感・快楽を求めるのか、今何をするのか、いつも自分の心の中で戦っています。そして、一番弱いものが負けてしまうのです。

AとBを求めてもいいのですが”あんばい“です。一番お金がかからず、自分の将来のためになる精神的な快感・快楽を求め続けてゆきましょう。

二、現在、自分が乗っている電車の行き先は?

 皆さんは自分が変化成長したいと思うから、こうして勉強会に参加しているはずです。いつも言うように自ら不幸になりたい人は一人もいません。誰もが幸せになりたいと願っています。

自分の人生を振り返ってみて、面白くない、楽しくない、幸せではないと思うのなら、基本的に人間として何も変化成長していない証拠です。一度、自分が日常的に考え行動していることを見直してみて下さい。

 人生を電車に例えると、「極楽行」と「地獄行」があります。「地獄行」に乗っていると、目先は楽しくても自ら努力をしないので何の変化成長もなく、面白くも楽しくもなりません。そこで幸せになりたいと思うのならば、学んで本氣になって考え、精神的な快感・快楽を求める努力をし、「極楽行」の電車に乗り換えるしかありません。

 悲しいことは「私は幸せになりたい」「組織を良くしたい」と思いながら、自ら足を引っぱってしまうことです。自分を不幸にし、組織を悪くするマイナスの要因をいくつか挙げてみます。どれだけ自分に身についてしまっているのか考えてみて下さい。

(1)自分を不幸にし、組織を悪くするマイナスの要因 

@無知=何も知らない。それ故に自分の阿呆・強欲・小心さを大きくする。

 無知な自分をごまかすために知っているフリをする 

A幼稚=精神の育成度が低く、ある部分が3歳か5歳で止まったままになっている 

B身勝手=自分に都合の良いことだけやり、不都合になるとビービー泣く 

C嫉妬=相手の努力などプロセスを考えず、また、自分は努力せずに、現象面だけ見て「あの人ばっかりいいな」と妬む 

D不平・不満・愚痴=自分は何が出来るかは考えず、自分に都合が悪いことに対して文句を言う。

※ただし、会社がおかしなことを言ったり、ごまかしがあれば、ちゃんと言うべき

E不誠実=誠実さが無く、上っ面だけでヘラヘラしてごまかす

Fその他、怠惰、ウソ、下品、狭量(ケチを含み度量が小さい)、粗雑など

 自分は不幸だと感じている人、事故を起こす人、人間関係が上手くいかない人は、自分がこのマイナスの要素を持っているのだと、まじめに考えて下さい。

社内の関係も夫婦関係も、相手が100%悪いという関係はありません。大半が50対50です。無意識にこういったガラをたくさん身につけ、それに氣づかず「幸せになりたい」と焦れば焦るほど、「地獄行」の電車は加速してしまいます。

メッセージ一枚を真剣に深く、幅広く考え続け、人間性を高める努力を続けることで、自分と家族が幸せになれる方向に進んで行きましょう。

(2)「人間性を高める」とは? 

 人間性には「善玉」と「悪玉」があります。善玉の人間性とは、共感・愛情、知性、理性、感性などです。悪玉の人間性とは、我欲、嫉妬、迷妄、憎悪などです。この善玉の人間性を大きくし、悪玉の人間性を小さくすることが、「人間性を高める」ことです。

 メッセージの内容について考えることは、人間、人生、幸せについて考えるということですので、一時間考えれば分かるというほど単純なものではありません。考えても考えても分からないのが人間であり、人生であり幸せです。

だからと言って考えなければ、本当の自分の幸せはありません。

自らの努力で面白くしてゆきましょう。


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