人が変化する時にはきっかけがあります。
今日、発表した代喜さんの場合は、ケガをして事務所で留守番を始めたこと。
今枝さんは業務中に交通事故を起こしたこと。どちらも決して前向きなきっかけではありませんが、それを活かしたという点では偉かったのです。
人間は一人では生きることができません。色々な人のお世話になり、教えてもらったり、可愛がってもらったりしながら、様々な恩恵を受けています。その質量と、自分が人の役に立つ、人の世話をすることの質量を比べてみて下さい。
私たちは基本的に阿呆で強欲で小心です。その上、自分だけ上手にやろうとすると 人のために役立つことをする質量 よりも 人から恩恵を与えられる質量 の方が圧倒的に多くなります。そのままでは「マイナスの生き方」なので、あまり楽しいことはありません。「変化する」ということは、「マイナスの生き方」を「プラスの生き方」にすること、つまり 人のために役立つことをする質量 を増やしてゆくことです。
ずっとマイナスの生き方をしていると、自分が変化することはなく、家庭でも会社でも人間関係も上手くいきません。そして、「人からもらうことばかり」という人が多ければ、会社はつぶれてしまいます。
自分自身を変える絶対条件
@
考え方を変える
考え方は、ものの見方・とらえ方、価値観、立場によって変わります。価値観とは人間、お金、仕事など、一つひとつのことに対して自分がどう考えるか、何を大切にするかということです。
これは自分で勉強して考え、身につけるしかありません。
A
行動を変える
「今までやっていなかったことをやる。今までやっていたことをやめる」。言葉で言うのは簡単ですが、それがなかなかできません。
たとえば「作り笑いはやめよ」と注意されても、ずっとそうすることが人間関係を良くすると思い込んで来た場合、なかなか直すことはできません。
歩き方やタバコの吸い方も同じです。自分では良いと思っていても、人から指摘されたら、分かったふりをするのではなく、一度よく考え見直してみることが必要です。
「考え方を変える」「行動を変える」、どちらも大変なことです。
もし自分が変化していないと感じるのなら、考え方か行動の、どちらかに問題があります。
大事なことは、何のために自分が変化したいのかということです。それがはっきりしなければ、思ってもなかなか努力しません。
日々の努力が自分の変化に
「言葉として少し知っている」ことと、「分かっている」こと、「できている」ことは、まったく次元が違います。自分がどこで止まっているのかを知ることが大事です。また、行動の次元は、もの事に対する姿勢や態度、言動に現れてきます。
こういったことが分かるようになるには、相当な時間と努力が必要です。
学校の試験で100点をとるための勉強とは訳が違います。
「自分を変えたい」と思ったら、前向きに真面目に、地道に一つひとつ努力するしかありません。目先で頭の回転が良く、パクリ(人が言ったことを言葉だけ真似る)が上手い小利口な人は、本当の意味では変化せず、人から信頼されることもありません。
学び努力して前向きに変化することで、自分の人生や仕事をおもしろくし、家庭や会社をおもしろくしてゆきましょう。
|