1.塾長メッセージの意味
和合塾は「縁あって大宝の社員になった塾生が、自分の人生を大切に生きて欲しい」という伊藤塾長の志によって、27年前に始められました。
その前には泡影塾も始まっていますが、どちらも「人間としての生き方」「ものの見方、考え方」を学び身につけてゆくことがベースです。
また、それがなければ、自分を活かし人や社会に役立つ「業務」や「会社」を生み出すことはできません。
毎年、新年に伊藤塾長が塾生に下さるメッセージは、一人ひとりに対し、師と弟子の人間としてのつながりをつくっていただいています。そして、それは人生を幸せにするための考え方と行動の指針です。
2.和合塾で学ぶこと
和合塾の塾是は「我々は真実を学び、自己の人格を成長させ、みんなのために考え行動します」です。
私たちはそれを実践するために、和合塾で学んでいます。「真実」とは、どんなに時間が経過しても、誰にとっても変わらないもの、それはどんな人も必ず死ぬ。
生命に限りがあるということです。
そして生きている間、色々な人やものごとにお世話になり生かされています。その生命をどのように活かし、どんな関係をつくってゆくのかが重要です。
「人格を成長させる」とは、学ぶことで自分自身を深く知り、悪玉の人間性(我欲、嫉妬、迷妄、憎悪)よりも、善玉の人間性(愛情、理性、知性、感性)を大きくすることです。それが自分を成長させ、人に役立つことができる力をつけます。
そして、この二つを実感できることが、人間にとって何よりの喜びです。
人は学ばないと「野蛮人」のままです。
目先が楽で、苦痛を感じなければ良いと、本能のまま生きようとします。
「野蛮人」とは、経済的に貧しいとか文明が行き届かないところで暮らしているということではありません。
和合塾の塾是にあるようなことを考えもせず、身につける努力もしないことです。
そういう人間同士は仲良くすることはできず、誰も幸せにはなれません。世の中は経済的に競争や格差が激しくなり、人の心が疲れています。
その中で人間として自分と家族と大宝を守ってゆくには、自分を律してゆく「規律」と「倫理観」が必要です。
一定の約束を守ると同時に、人間としてやってはいけないことをしない人間性を高める努力をしてゆきましょう。
学ぶことで得ることができるものの一つが、考える自由です。私たちは自分の頭の中にある材料と方法でしか、ものごとを考えることはできません。自分が知っていること、分かっていることが「ちっぽけだなぁ」と氣づき、学び、考える材料を増やさないと、いつも小さな範囲で思考を縛られ、行動を縛られ、自由になることができないのです。自分と家族とまわりの人を幸せにするために、氣づいたことからできるようにし、お互いに触発し高め合いましょう。
3.いただいたメッセージを活かそう
私が入社してから伊藤塾長にいただいたメッセージは29枚です。
この機会に私は伊藤塾長からいただいた10年分のメッセージを紙に書き出してみました。
過去から現在の自分、そして未来に向けて、幸せになれるよう、「こういう力をつけよ、お前ならできる、勇氣を出してやってごらん」という塾長からの愛情を感じ、涙が出てきました。
それが分からず、できていない自分を責められているように感じ、心のどこかで逃げていたことを申し訳なく思いました。
お互いにいただいたものを整理し、自分の現状や自分の進んで行く方向、自分に欠けているもの、埋めてゆかなければならないものを具体的に実践し、自分の生き方につなげてゆきましょう。
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