1、自分と仲間を活かす「社会適応能力」
もの事が分かるということは、社会適応能力を高めること=自分の人間性を高め、人との関係の中でより良いものを生み出せる力を身につけてゆくことです。(下図)そして、私たちに必要な「基本能力」にも次元があります。
第一次 暗記力、計算力、表現力
第二次 理解力、応用力、創造力
第三次 説得力、判断力、実行力
学校の勉強が多少できたと言っても、一次元の能力です。
社会に出て仕事をする時に求められる能力は、個人で発揮できる能力(アビリティ)だけでは通用しません。他の人と力を合わせ一緒に何かをつくり出し、多くの人の力を活かし何かを為すことができる能力(コンピタンス)なのです。
自分がおもしろくて、周りの人も喜んでくれて、良い結果が生み出せるようになるためにも、二次元、三次元の基本能力を高めてゆきましょう。
2、学ぶことが希望につながる
私たちを取り巻く環境の中には、自分たちで計画し変えることができないものが大半で、自分たちで計画し変えることができるものはほんの一部です。
その可能性を広げるために学ぶことが必要です。たとえ変えられなくても、事前に何が起きるのかを知り、少しでも準備することも、学ばなければできないのです。お互いにできるだけ幸せになりたいと思って生きています。
学んで努力することで変えられる部分を増やし、みんなにとって幸せな会社にしてゆきましょう。
人間は自分で頭に描けること以外は実行できません。
先が見えないので前に出ることができないのです。その枠を広げるためには、矛盾しますが分からないことにもチャレンジし、分かる努力をする勇氣が必要です。その氣持ちを奮い立たせるのは「惚れる、憧れる、怒る、憤る、求める、戦う」という欲求と、強制によって、やらざるを得ない状況に自分を置くことです。
怠け者で弱虫な私が30年間、努力し続けることができたのは、その両方があったからです。
入社当時からお世話になっている伊藤専務、組織を良くするために闘ってみえた先輩に憧れ、一緒にやってみたいと思いました。今でもハッとする刺激を与えてくれる人は、自分にとっての促進要因です。
学んで何かを知り、分かること・できることが増え、人に役立つ喜びを感じられた時、一歩前に進むことができます。
自分を活かす場所が欲しいと思ったら、生きたお手本となる身近な人から学び、自分の世界を広げるために本を読む、テレビ番組を観る、人と話す、考えた事を文章にまとめる、与えられた課題にチャレンジするなど、具体的な努力をしてゆきましょう。
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