5月和合塾定例会 5月12日(水)

5月和合塾 定例会

【テーマ】 「 私のやる氣に火がついた時 その後、意識していること 」


 A グループ

四日市支店  T K

 約2年前、事故が多発し赤字が続き、このままでは支店がなくなると感じた時から「自分が何かやらなければ」と思い始めた。

誰かが何とかしてくれる訳ではない、自分たちでやるしかない。それまでは完全失業率が上がったというニュースも他人事。「今日も明日も仕事はある。きっと定年まで大丈夫」と思っていた。
 以前、「自燃型、可燃型、不可燃型」という話を聞いたことがある。

自分で何かやろうと思っても、思いつきでは続かない。人からの働きかけで「やる氣」に火を付けてもらっても、自分から燃え上がらないと、すぐに火が消えてしまう。「だから学べ、考えろ」と、松田支店長からも言われる。

自分一人では何も出来ない、ちっぽけな自分。だからこそ前向きに積極的に、素直に楽しんでやりたい。そして、やるからには多くの人を巻き込んで考え、やってゆきたい。

 仲間やお客様から信頼される人間になることが目標。謙虚に学び、自分自身を鍛え、日頃のコミュニケーションを大切にし、約束を守り信頼し合える関係をつくってゆく。


 Gグループ

金山支店  齊藤 彰大

 乗務職員として20年、事務職員になって3年目。

事務職員になったから何か出来るようになるわけではない。目の前の業務に埋没して、自分と向き合うことを疎かにし、都合の良いことだけ考えているため、精神の好不調の波が大きく、スッキリしない日々を送ってきた。

それでは自分が楽しくないばかりか、周りの人にも迷惑をかける。
 毎朝、上杉支店長と事務職員の林さんとミーティングを行なっているが、真面目な話、まともな話がなかなか出来ない。日頃から考えていないので話がまとまらず、分からないことが多すぎるので、面白くないのだと、まずは本を読み始めた。以前はなぜ読むのか分からず、字を見ていただけだったが、最近、やっと内容をイメージ出来るようになった。登場する人物像や背景などを考え、少しずつ話が出来るようになると、だんだん面白くなってきた。
 日々、色々な人に支えられている。今年やっと運行管理者試験に合格できたが、これも勉強会を開いてくれた中村課長や柘植主任のおかげ。

 門田課長に「やればできるじゃん」と言われ、はっとした。第25回運動会で実行委員長として私が掲げたテーマだった。
 私の弱点は何かをする時、臆病になり、自ら発言することをためらうこと。それが判断や行動を鈍らせる。本当の敵は自分の中にいる。真剣に自分を見つめ、自分の小ささを知り、人間の器を大きくしたい。

 そして、仕事に氣持ちを入れ、相手に自分から近づき想いを伝え、一人ひとりとの関係を大事にし、自分たちの成果につなげてゆく。


 Cグループ

本社  奥村 友和

 33歳で入社し1年半が経過した。

子供の頃から良い大学を卒業すれば、その後の人生は保証されると信じていた。一浪し色々な誘惑を断ち切って勉強した甲斐がありそこそこの大学に入学できた。「やり切った感」もあり、後は何とかなるだろうと思っていたが、次の目標が見いだせないまま、自分を過大評価しズレた自信を持っていた。

周囲からチヤホヤされる度に「大したことないですよ」と謙虚さを装いながら、自分は特別な存在なんだという傲慢さを持っていた。

今、振り返ると、恥ずかしいぐらい嫌な人間だった。
 10代後半から30過ぎまで学歴に執着してきたが、その間、何を考え、何をしてきたかと聞かれると何もない。

本来なら大学に入学することは目標なのに、目的になっていたのだと氣づいた。縁あって大宝に入社することが出来、自分を再生させるチャンスを頂いた。

1年間は塾のレポートを書いても、一般論を展開するだけでモヤモヤしていた。

アドバイスを頂き、自分の想いや考えなどを正直に書いてみた。

「こんなことを書いたら怒られるかな」と思ったが、心の膿を出すには自分をさらけ出すしかない。

私の心配とは反対に伊藤塾長は「奥村は面白いなぁ」と、すべてを受け止め、さらに深く考えるためのアドバイスを下さった。

変に恰好をつけてきた自分が恥ずかしくなり、肩の力がスーッと抜けた。「今のままの自分じゃ嫌だ。変わりたい」と、やる氣に火をつけて頂いた。
 2度目の文化祭で舞台運営部副部長を努めた。

未知の世界で不安はあったが、多くの仲間に支えされ、忘れていた人の温もりや優しさを感じることが出来た。分からないことが多い中、何が出来るかを考えながら前向きに取り組み発信することを心掛けた分だけ、少し人に役立っていることが感じられ、やる氣が湧いてきた。
 最近は心身共に調子が良い。周りの人からも顔色が良くなったと言われる。

自分の内面が自然に現れているのだと思う。

この状態を一過性ではなく維持し少しでも高めていくために、自分がどうなりたい、どうしたいという目標をはっきりさせてゆく。

 今、人間として魅力があり近くにいると前向きになれる人がいる。

その人に近づき追い越すことが今の目標。やらねばならないことは数多くある。自分のことをさらに知り、良いところは伸ばし、欠けているところは認めつくってゆくことで、人として厚みのある人になりたい。

 そして私を目標としてくれる人が出来たら、最高の人生だと考え、自分の人格・能力ともに成長させてゆく。


伊藤塾長のお話

1.人は学んで生まれ変わる  

 今日は港支店の佐藤渡さんの誕生日です。30歳おめでとう。

入社当時の疑い深い顔に比べると、やわらかい、良い顔になりました。

同じ支店の濱中さんも、5年前までは目をつり上げて頑張っていました。

人間は面白いもので、何かが変わると考え方も顔つきも変化します。

先程発表した奥村さんは、国立大学を卒業しています。いつも言うように学歴はどうでも良いのですが、変なガラをぶら下げていた頃は、何の力も無くズレた顔をしていました。本人が話していたように、最近は顔つきまで変化してきました。

 齊藤さんは、もともと力がある人です。

しかし、自分自身が分からない時は、精神の波が非常に激しくて、相手の立場を考えることは出来ません。また、徳永さんが話していたように、精神が子供のままだと、起きている事はみんな他人事です。

自分のお尻に火が着き「熱い」と感じた時だけ自分事になります。大人は相手の立場を考えることが出来ます。
 奥村さんが「大学に行くという目標を、目的だと勘違いしていたことに氣づいた」と話していました。

簡単に言うと目的は「終着駅」、目標はそこへ行くまでの「通過駅」なのです。

それが分かっただけでも全く違います。目標や目的を失った時、人間はどうなるのでしょうか。
@自棄になる。自分を捨てる
A無氣力になる
B自分さえ良ければいいと利己的になる
 濱中さんは私と出会うまで業務では頑張っていましたが、人間として、ものを考えていなかったので、何かあると「どうでもいいや」と自暴自棄になっていました。

奥村さんの顔つきが良くなったのも、大宝に来る前よりも、この三つが小さくなったからです。

2.人間性を高め、人間の器を大きくするために学ぼう        

徳永さんも話していましたが、人間の心が燃える時の型は、次の三つに仕分けできます。
@自燃型‥自ら目標を見つけ燃える(一般的には組織の構成員の3〜5%)
A可燃型‥外部から条件を与えられ燃える(90%)
B不可燃型‥何があっても燃えない(3〜5%)
 90%の人は、何かの条件さえ与えられたら燃えることが出来るのです。

そのために大事なことがあります
@自分で納得した目標を持つ
A自分にとって必要な知識、技術を身につける
B自分自身の現状認識をはっきりさせる‥現状認識がズレると、全部ズレてしまいます
C少しでもいいから将来を考える‥エネルギーを持った人は多いのですが、これだけでは役に立たず、エゴのエネルギーで使えば、かえって他人に迷惑をかけます。学んでエネルギーを活かす方向に使う時、自分も周りの人も幸せにするパワーに変わります
D自分の理念、哲学、考え方をつくる‥どういう人間になりたいのか、どういう生き方・働き方をしたいのかを考え、追求しなければ、人の役に立つ人間にはなれません。

3.互いの努力が相性を良くする

良くても悪くても相性は、お互いの考え方と行動パターンによって決まります。相性が良い中味として次の三つがあります。
@同一性が高い‥考え方や行動が非常によく似ている。ただし一卵性双生児でもなかなかありません
A相似性‥思考や行動パターンがよく似ている
B補完性‥お互いの良さを認め、弱点を知り補い合える
 「相似性」と「補完性」は、家庭や組織の中で仲良くするために最も大事なことです。しかし、人間性が低く、人間の器が小さい場合、補完の関係は生まれず組織はうまくゆきません。

良い組織をつくってゆくために、自分の弱点を隠さず出すことが必要です。

お互いのことを分かる努力をし、みんながその氣になって努力すれば出来ます。協力し合いみんなで楽しい会社にしていってください。


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