6月和合塾定例会 6月2日(水)

6月和合塾 定例会

【テーマ】 「 仕事と人間関係を楽しくする 」


 D グループ

金山支店  F K

 1年前、常傭からフリーの業務になった。

分からないことばかりで戸惑い、今まで他の仕事に関心がなかったことを反省した。自分がミスをして叱られているのに反省するどころか、ふて腐れ暗い顔をしていた。そんな状態の私にも仲間は近寄り声をかけてくれた。

久保田安全委員に「今までできなかったことを素直に認め、やってみて自信に変えていけばいい」と励まされ、齊藤さんからは「戦をする前から失敗ばかり考え不安がるのではなく、強い氣持ちを持つことが必要だ」と言われた。
 多くの仲間のおかげで「今は成長する時」と前向きに考え、指摘を有難く思えるようになった。

人間関係や仕事の面白さは自分自身を知り思い込みや心のクセ、行動のクセを認め、変えてゆくことで生まれる。うまくいかない時、他人のせいにせず自分に原因を求めることは難しいが、やってみることで人に近づきやすくなった。

学校の勉強は出来る方だと思っていたが、社会に出てからは何も勉強していない。いつも伊藤塾長から声をかけていただき色々と指導をいただいている。

時間がある時に連絡して本社に伺い話をすることが楽しい。

自分を知り、世の中のことを知り見聞を広めるために学んで行く。


 Dグループ

大高支店  柴田 智弘

 21歳で入社し16年。今は仕事も人間関係も楽しいが、大半は「自分さえ良ければ、業務さえやっていればいいじゃないか」と思ってきた。

指摘されても何故怒られているのか分からなかった。事故を起こし今林安全委員に指導を受け、業務でもお世話になった。

経営学習会に参加させていただき、安全委員になった。その後も自分では一所懸命頑張っているのに叱られ続けた。

「なんで」と不満ばかり持ち、言われることの中身を考えていなかった。
 意味が分からず、「やっているつもり」では、やっていないのと一緒。

やらされてやるだけでは面白くない。「こうしたら良くなるのでは」と自分で考えるようになってから、人間関係が良好になってきた。

そうはいっても簡単には変われず業務でミスをしてしまうこともあるが、今は自分がいけないと思えるようになってきた。

 氣が抜けたら指摘してくれる仲間もいる。どうしたらもっと変われるか、自分でよく考え進んで行く。


 Fグループ

三好支店  岡戸 孝憲

 自分の日頃の仕事のやり方、人とのつき合い方を見直してみると、場当たり的で自分の都合ばかり優先していた。

面倒なことからは逃げながら、楽しいことはないかと、あり得ないことばかり求めている。長年、人と関係を深め、信頼関係を築く努力をせず、瞬間的にストレスを発散するために酒を飲み、バカ騒ぎをすることを続けてきたのだと氣づいた。
 5月21日から新規業務の立ち上げに携わっている。

入社してから乗務職員として7年、その後、流通業務に携わってきたが、運輸部門で自ら計画を立て進めてゆくのは初めて。

知らないことばかりで、人の力を借りなければならないのに、いつも自己肯定、他者否定の思考をしてきたため、変なところで恰好をつけ相手に嫌な思いをさせてしまっている。

このままでは本当の楽しさは生まれない。自分の阿呆さを認め、意見の対立や葛藤を恐れず人と向き合うことで、自分が学び成長し、力を合わせることができる関係をつくってゆきたい。


伊藤塾長のお話

 今日の発表にあったように、ものを考えることをしないと、仕事も人間関係も楽しくなりません。簡単に言うと仕事と人間関係の楽しさは、ものを考える次元によって決まります。だから勉強するのです。

 1.仕事を楽しくするために必要な能力 

 人間の基本能力には次元があります。その次元によって仕事の面白さが変わります。
 もし一次元の能力しかなければ、
100%他人の指示による仕事しかできません。

人から言われたことだけやるのは一面では楽ですが、いつまでもそれだけでは楽しくありません。

思うような成果が出ないため、仕事や人間関係が嫌になり、会社を辞めたくなるのです。楽しくしようと思ったら、もの事を考え理解する力が必要です。

 塾に来てメモした原理原則を暗記することも大事ですが、もっと大事なのは、自分事として考え、やってみることです。「1+1=2」という計算力は誰もがあります。では「ホワイトボードペン1本+ペン消し1個=?」の答えは何だと思いますか。これは応用力の問題です。

 単なる暗記や計算だけでなく、自分で考える力を身につけないと、業務の効率を上げ改善することは出来ません。
 昼食をうどんにするか牛丼にするか決めるのを判断力とは言いません。

人が10人いたら、考え方や行動はみんな違います。人間を知り洞察する力がないと、現象の奥にあるその人の考え方などを見抜き、相手を判断することはできません。また、同じ事を言っても、ある人が言うと話がまとまるのに、別の人だとかえってもめる場合があります。それは説得力の違いです。
2.楽しさは欲求によって変わる
 何を楽しいと感じるかは、その人の持つ欲求によって変わります。「マズローの欲求五段階説」に当てはめて考えてみましょう。

  人間は動物ですので生理的欲求を持っています。腹が減っては戦ができません。ただし、学んでものを考えないと、最も動物的な生理的欲求だけで止まってしまうのです。また、自分が持っている最大限の能力を活かし仲間や会社、社会の役に立ちたいという自己実現の欲求を持った人と、そんなことは全く考えたことがなく、生理的欲求のみという人は、仲良くすることは出来ません。良い人間関係をつくろうと思ったら、自分の欲求の次元を上げる努力が必要です。
 自分は、どの次元で人と仲良くしているのか考えてみて下さい。生理的欲求だけで結びついた者同士のことを「一味」と言います。ほとんどの社員が生理的欲求だけで働いていた30数年前の大宝は、200台の保有台数で年間200件の交通事故が発生していました。

勉強会を行ない、ものの分かる社員が増え、安全の欲求を刺激し合える関係が生まれてから事故が減り始めました。
 そういうことが分かると多少自分を変えようと思い、学ぶ事が自分事になります。安全委員として役割をまっとうしよう、責任ある立場で役に立とうと思ったら、自我の欲求以上の次元の自分をつくる努力が必要です。ものを考え次元を上げる努力をしながら、自分が考えていることを遠慮なく言い合って下さい。それがコミュニケーションになります。あまり次元が低いときに文句だけ言っていても仕方ありません。

3.もともと苦しいのが人生

このように仕事や人間関係を楽しくすることは大切ですが、一番難しいことです。なぜならば人生は四苦八苦だからです。

 人間にとって最大の苦しみであり哀しみである、この四苦八苦からは誰も抜け出すことが出来ません。

それが分からないから、目先の計算をして上手にごまかそうとするのです。

自分事として考え分かった分しか、人生の楽しみをつくり出すことは出来ません。色々な角度から人間について考え、実践を通して身につける努力をすることで、仕事や人間関係を楽しくしてゆきましょう。


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