8月和合塾定例会 8月4日(水)

8月和合塾 定例会

【テーマ】 「自分の考え方、行動のズレを知り認め、

                     互いに幸せになるために学ぼう 」


 Fグループ

西春支店  長谷川 昌城

 合宿に向けてこのテーマで考え、グループメンバーの話を聞き、自分が人より幼稚な考え方をしていると感じた。

日頃、言葉の意味が分からず、伝えたい内容を整理できないまま一方的に話をしている。

また、もの事が分からないのに、周りの人から信用されたいと思うため、人の意見や雰囲氣に流され、一言足りず相手を不快にさせるのだと氣づいた。

今まで周りの人からの「もっと整理してから話したら」というアドバイスも素直に受け入れられずにいた。
 もの事が分かり自分の意見がはっきり言えるようになることと、周りの人から信用され、頼りにされるようになることが目標。

そのために教わっていることをよく考え、正しく分かって使えるようにしたい。

 本を読み、指摘してもらったことを素直に考え自分自身を見つめ直し、分別のある人間になる。


 Lグループ

黒川支店  M K

 1年半前に安全委員になったが、何をすればいいのか分からず、「言わなくても分かってくれるだろう」と自己中心的な考えをし、仲間に声掛けをしても伝わらなかった。そんな時、入社間もない頃の出来事を思い出した。

 朝礼を終え出発しようとしていた私を、当時安全委員だった石川常広さんが追いかけ「さっき眠そうだったけど大丈夫か?絶対無事故で帰ってきてくれよ」と注意してくれた。

その時は小言だと受け止めていたが、無事業務を終えた時にそのことを思い出し、自分のことを心配してもらえたことが有り難いと思えた。

私も相手に氣づいてもらえる声掛けが出来る様になりたい。
 自分の都合ばかり優先して人を批判し、愚痴を言うことで満足していた頃の人間関係はまさに一味だった。

和合塾で学び全社のイベントで他支店の人と触れ合い話をすることで、色々な考え方があることを知り、もっともの事が分かるようになりたい、仲間の役に立ちたいと思うようになった。

学ぶこと、考えること、継続すること、仲間と触れ合うことが大切だと思う。

一味になる側の氣持ちも分かるので、自分が成長し、学ぶことの楽しさ、大切さを仲間に伝えてゆけるようになってゆく。


 Nグループ

本社情報システム室  K M

 今年の秋に結婚を控え、8月末で退職することになった。

私は子供の頃から親や先生から言われたことを比較的まじめにやってきた。

それで自分はちゃんと出来ていると錯覚していたが、「なぜ、そうするのか」を聞かれると答えが見つからず、状況が変わると対応出来ない。

それでもさらに頑張ろうとするので不安定になり、ズレた行動をしている。

 5年半お世話になった大宝で、教わったことを「まねる」ことはしても、意味を考え身につけるという本当の学びをサボってきたのだと思えるようになった。
 ズレた自分を叱り、時には褒めて下さる師や仲間に出会い、その人たちの温かい氣持ちを感じられたことが幸せ。

どこにいて何をしていても学び自分を振り返ることは大切。言っていること、やっていることの意味を考え続け、焦らず前向きに生きてゆきたい。


 

常務取締役  鈴木 たか子

 誰にもあるべき姿と現実の自分とのズレはある。全く無いという人は今の自分に完全に満足しているか、自分自身の問題を認めていないから。

私たちの考え方の一番のズレは、長年にわたり伊藤塾長がつくってきて下さっている、互いに学び助け合う風土、組織があることが当たり前だと思っていること。甘ったれたまま人に世話になり、そういう自分のズレを認められないことが一番怖い。
 様々なズレを指摘されても、それを直すための努力を本氣になってしないのは、それでも生きていける、食べていけると思っているから。

お腹が減ったら食べ物を探し、暑ければ身体を冷やすなど、自分の肉体を守るためには必死になる。しかし、自分のことをもっと知り、分かり、形の無い目標に向けて努力することや、共に学び互いに成長し合える人間関係をつくることは、そうしたいと恰好をつけて言っても、苦労してまで手に入れたいとは思っていないから本氣になれない。

そんな状態で毎日、目の前の業務に取り組むだけで、学ばず、人間として成長し感動を得る努力をしなければ、もの事を変化させ、新しいものを獲得してゆく力はつかない。
 経済環境や労働条件は厳しく、良い方向に変化するという状況ではない。

その中で精神的な喜びを求めてゆくのは、生半可なことではない。

 これまで注いでいただいているエネルギーを活かし、お互いに思っていることを、肩書きや支店の枠に関係なく伝え、自分に氣づき、良いところも悪いところも開放し力を合わせられる人間関係、新しいものをつくり出す喜びを生み出してゆこう。


伊藤塾長のお話

 真似る→真似び→学び

 「学び」の語源は「まねび」=まねることです。粕谷さんが大宝での五年半で少しまねることが出来るようになったが、学ぶという段階までいっていないというのは正しい自己認識です。大半の人が自分では学んでいるつもりでも、まともにまねる努力もせず、学んでいると錯覚してしまいます。「まねび」から「学ぶ」の段階に入っていくには時間がかかります。まず、まねるための材料集めである本を読むこと、レポートを書くこと、原理原則を知ることを大切にしましょう。学んでもの事が分かるようになることが、人間として社会に通用する自分をつくる道です。

信頼はもの事が分かる度合に比例する

 長谷川さんと森田さんが「信頼される人間になりたい」と言っていました。

これは人間関係の中で最も難しいことですが、そういう氣持ちがあるのは「できればリーダーになりたい」という思いがあるからです。

今から人から信頼されるために必要なものについてお話します。

 

 1.要望性

 これは人間として自分がこうありたい、こういう組織・会社にしたいなど、自分の考え方をつくること。そして、それを周りの人たちに分かってもらえるように働きかける力です。
 2.通意性
 これは「それはこういうことを意味している」「あなたにこういうことを期待しているのですよ」というやり取りを通してコミュニケーションをとることです。「(人が)オレの言うことを分かってくれない」と文句ばかり言っている人は、相手が分かるようにする力が自分にないという見方も必要です。また、同じことを言われても「Aさんの言うことは聞けるが、Bさんの言うことは聞けない」となってしまうのは、通意性の問題です。こうなる場合、BさんよりもAさんの方がもの事がわかり、論理的に仕分けする能力が高いのです。
 3.共感性
 暑い日に業務を終え帰ってきた社員に「暑い中お疲れ様」と心からねぎらい、冷えたタオルを渡すのも共感性のひとつです。こういった相手を想いやることを忘れてしまうと、組織は上手くいきません。私はこういう氣持ちはずっと持っていようと大切にしてきました。人に無関心であったり、してもらって当たり前の人が信頼されることはありません。共感性がもっと高い次元にいくと、相手に対する愛情になります。

 これらの上に成り立つのが信頼です。

要望性と通意性を出すには、おかしいと思うことには「それは違う」と異議を唱える勇氣と、相手が分かるように説明する力が必要です。
 信頼はもの事が分かる大きさに比例します。他人から信頼されないと思うのなら、自分がもの事が分からないのだと反省しましょう。学ばなければ何を言おうが、その場を取り繕おうが、信頼を得ることは出来ません。そして、信頼がなければ、組織の中でまともな仕事をすることが出来ないのです。本当に変化、成長したい、周りの人から信頼される人間になりたいならば、本氣で学んで下さい。全ては学ぶことから始まります。


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