10月和合塾定例会 10月6日(水)

10月和合塾 定例会

【テーマ】 「 大宝運動会を活かす 」


 Aグループ

金山支店  田代 誠二

 3年前自分が本部の副部長になり、はじめて運営する側の大変さを知った。

各支店から選出された実行委員の皆さんに、やるべき事伝えようと思っても、空回りばかりしていた。

それまで相手の立場になって考えたことがないこと、段取りが悪いこと、普段言っていることも自分が一番分かっていないなど自分の弱点が少し分かった。
 プレッシャーに弱い分だけ、分からないことは人から教わり、自分で考え、納得するまでやり続けることが必要だと思う。

私にとって大宝のイベントは、まわりにいるみんなの力に氣づき自分を変えることができる場。

 やるべきことを必ずやり、みんなの足を引っ張らないように頑張る。


 Fグループ

中川支店  渡辺 健二

 「なぜ運動会をやるのか」という入社当時の疑問も、すぐに消え、最近は「やっていて楽しい」だけで終わっていた。

それは運動会があって当たり前だと思っている証拠だと反省した。支店内でリーダーの役割を任され「責任が重いから嫌だなぁ」と感じたこともあったが、全体の部長・副部長を経験し、他支店の方と交流できる楽しさを実感した。日頃、人目を氣にして自分から近づくことが苦手な私にとっては絶好のチャンス。
 一つの目標に向かってがむしゃらに取り組み、仲間と助け合えることがとても新鮮だった。

自分で考え実践する苦しみはあるが、多くの人の支えがあり、やり切った後の喜びは大きく、打ち上げ会で「お疲れ様!」と言い合った瞬間、込み上げてくるものがある。

業務でなかなか人が集まりにくいなど悪条件に負けそうになることもあるが、安全委員同士で自分たちの姿勢を確認し合いながら、リーダーを支え、支店を楽しく盛り上げて行く。


 Iグループ

四日市支店  S Y

 3年前の運動会で審判部副部長を務めた時は、何も分からず部長に頼りっぱなしだった。

翌年、本部部長として何かを得て支店に帰りたいとがむしゃらに取り組んだ。

そのことに対して前向きで、やる氣がある人が集まっている実行委員会と違い、支店では価値観も熱意も人それぞれ。

やる氣を出してもらうために話をし、共通の目標に向けて自ら率先し一緒にやってゆくことが大事だと思った。
 今年は支店の副総括を務める。「あ〜終わった。楽しかったね」で終わらせず、その楽しさを日頃の支店の活動につなげることが目標。


 Hグループ

大高支店  I  M

 2年半前に文化祭で実行委員長を経験した。

色々なことを様々な角度から考え、先頭を切ってやることの大切さを学んだ。

その頃、会議のため本社へ行く度に伊藤塾長から「楽しんでやれよ」と声をかけていただいた。

日を重ね仲間と話ができ楽しくなってきた頃、それは「一所懸命やれよ」という励ましの言葉だったのだと分かった。

自分で考え、悩み、苦しくても本氣で取り組んでいる時は、氣持ちよくて楽しい。

逆にうまくいかないことを周りの責任にしている時は、業務も家庭も楽しくない。

 このように前向きに取り組んで学び、沢山の社員や家族が集う運動会や文化祭があることは、当たり前でなく有り難いこと。

なくなってから後悔するのではなく、今あるうちに大切にし、これからもできる条件を守ってゆかなければならない。

 私も「そのうち」と先延ばしにすることをやめ、自ら学び刺激を求めて行く。

そして、運動会にも本氣で取り組み、支店の仲間意識を再確認する。


 

常務取締役  鈴木 たか子

 今年は何のために大宝運動会があるのか、全社的に考えることからスタートしている。大宝では毎朝、事故を防止するために全社で朝礼を行なっているが、30年前はできていなかった。

本氣で事故をなくしたいと思い継続しなければ、事故はなくならない。

運動会も何のためにやるのかを考え、本氣で取り組まないと、やっていることが無意味になってしまう。
 運動会や文化祭では自分たちがお客様ではなく、主人公となって何かをやり遂げることに挑戦している。

自分が主人公として生きていく時にカギになるのは、「何のために」という目的を考えることだ。

自ら考えエネルギーを出し、みんなに与えることや条件を作り出すことを意識するので、我欲など悪玉がコントロールされ、人間性の美しい部分が出やすくなる。被害者意識や他人事ではなくなる。そして、自分の作品をつくる楽しさと喜びは一生忘れない。

運動会の期間も日常も、この悪玉と善玉の綱引きを個人の中でも組織でも行なっている。
 運動会は時間やメンバーが限られ、やることや役割がはっきりしている。

相手に言いにくいことがあっても言って、力を合わせなければ、当日困るので、一歩踏み出すことができる。

しかし、日常に戻ると「私がやらなくても」「何で私が」と、怠け、ケチなことを考えることが多い。安全委員も編集委員も各種リーダーも、自分が主人公になる場だ。自分で考え働きかけてみよう。

その幅を拡げチャンスを活かしてゆかなければ、もったいない。

 氣づいたことを大切にし、勇氣を出して踏み込んでゆこう。


伊藤塾長のお話

 何のために運動会を行うのか?   

 第1回の大宝運動会は役員・管理者が運営し社員はお客様で文句ばかり出てしばらく開催されなくなりました。

私が再度大宝運動会を始めた理由は、社員同士の交流をし良い人間関係をつくるためです。

30数年前は、大宝の社員でありながら、会社の考え方も仲間に対しても関心のない人がたくさんいました。

互いのことを知ろうともせず自分さえ良ければいいというエゴを出し合っていました。それは一見、楽なようですが、何をやってもうまくゆきません。

お互いのことを知り合うから、相手に対する配慮、共感、愛情が生まれ、良い人間関係がつくられます。
 外部との勝負に勝つためにも、内部でまともで協力しあえる人間関係が必要です。大宝運動会は自分たちが人間として成長し、人のために少し役に立ちたいという氣持ちを持ち、自立するためにあるのです。

また、大宝が何を考え経営していくのか知り社員の力を一つにまとめ方向づける場でもあります。

そういう方向に向かって一所懸命やれば、順位が最下位でも構いません。

ただし、一所懸命取り組まなければ、良い人間関係をつくることはできません。

交流の場を活かし、愚痴ばかりでなく、まともな話ができる良い友人をつくって下さい。

運動会は短期間ですが、人生はずっと続きます。それを忘れてはいけません。
 勝つためには作戦が要る    

 まず戦をする時に絶対に必要なのが、組織の勢いです。

それがなければ外部との戦もできません。組織の勢いをつけるためには「規律」が必要です。まともに挨拶もできない組織が、戦に勝てるわけがありません。
 また、運動会では頭と身体を使って、新しいモノをつくり出し表現するという、「何かを創造する」場がいっぱいあります。

日常の業務の改善も創造の場です。同じように考えてみて下さい。

次に勝つためには、「どこに戦力を集中」し勝つかという作戦を考えなければなりません。

桶狭間の戦いで、わずか3千の織田信長勢が、4万もの今川義元勢を倒すことができたのは、いつ、どこで戦をするかという作戦で勝ったからです。

またそれに必要な情報を集めることができたからです。真正面からぶつかったら勝てるはずのない数の差があっても、作戦によっては勝利することも可能です。

 最後に昨年も話した「戦いの法則」を復習します。
【戦いの法則】
※ 道(どう)=なぜ、その戦をする のか、勝たねばならないのかとい う意義(大義名分)、自分たちに とっても世の中に対しても納得で きる意義を、どちらの軍がより深 く、広く理解しているか
※ 天(てん)=自然現象、天候、タ イミング
※ 地(ち)=自然の動き、地の利
※ 将(しょう)=指揮官の能力、も のを考える力、指示する力
※ 法(ほう)=組織の秩序、規律、 約束事を守れるかどうか
 このようなことを分かって進めているかどうかで勝敗は決まります。

支店内、全社での交流を深め、みんなが仲良く、元氣になれるような運動会にして下さい。


※10月24日に行なった第34回大宝運動会については次月ご紹介します


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