何のために運動会を行うのか?
第1回の大宝運動会は役員・管理者が運営し社員はお客様で文句ばかり出てしばらく開催されなくなりました。
私が再度大宝運動会を始めた理由は、社員同士の交流をし良い人間関係をつくるためです。
30数年前は、大宝の社員でありながら、会社の考え方も仲間に対しても関心のない人がたくさんいました。
互いのことを知ろうともせず自分さえ良ければいいというエゴを出し合っていました。それは一見、楽なようですが、何をやってもうまくゆきません。
お互いのことを知り合うから、相手に対する配慮、共感、愛情が生まれ、良い人間関係がつくられます。
外部との勝負に勝つためにも、内部でまともで協力しあえる人間関係が必要です。大宝運動会は自分たちが人間として成長し、人のために少し役に立ちたいという氣持ちを持ち、自立するためにあるのです。
また、大宝が何を考え経営していくのか知り社員の力を一つにまとめ方向づける場でもあります。
そういう方向に向かって一所懸命やれば、順位が最下位でも構いません。
ただし、一所懸命取り組まなければ、良い人間関係をつくることはできません。
交流の場を活かし、愚痴ばかりでなく、まともな話ができる良い友人をつくって下さい。
運動会は短期間ですが、人生はずっと続きます。それを忘れてはいけません。
勝つためには作戦が要る
まず戦をする時に絶対に必要なのが、組織の勢いです。
それがなければ外部との戦もできません。組織の勢いをつけるためには「規律」が必要です。まともに挨拶もできない組織が、戦に勝てるわけがありません。
また、運動会では頭と身体を使って、新しいモノをつくり出し表現するという、「何かを創造する」場がいっぱいあります。
日常の業務の改善も創造の場です。同じように考えてみて下さい。
次に勝つためには、「どこに戦力を集中」し勝つかという作戦を考えなければなりません。
桶狭間の戦いで、わずか3千の織田信長勢が、4万もの今川義元勢を倒すことができたのは、いつ、どこで戦をするかという作戦で勝ったからです。
またそれに必要な情報を集めることができたからです。真正面からぶつかったら勝てるはずのない数の差があっても、作戦によっては勝利することも可能です。
最後に昨年も話した「戦いの法則」を復習します。
【戦いの法則】
※ 道(どう)=なぜ、その戦をする のか、勝たねばならないのかとい う意義(大義名分)、自分たちに とっても世の中に対しても納得で きる意義を、どちらの軍がより深 く、広く理解しているか
※ 天(てん)=自然現象、天候、タ イミング
※ 地(ち)=自然の動き、地の利
※ 将(しょう)=指揮官の能力、も のを考える力、指示する力
※ 法(ほう)=組織の秩序、規律、 約束事を守れるかどうか
このようなことを分かって進めているかどうかで勝敗は決まります。
支店内、全社での交流を深め、みんなが仲良く、元氣になれるような運動会にして下さい。
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