当社の社員が通勤途上で起こした事故の相手の方の意識が戻っていません。
私たちはお互いに欲深いのですが、こういう時は無力です。
我々の仲間がその条件を作ってしまったという事実を受け止め、その方の容態が少しでも良くなるよう念じて下さい。
「ハインリッヒの法則」にあるように小さなことを守らず、嘘やごまかしをした結果として事故を起こします。
安全活動のテーマに掲げた時だけでなく、常に考え取り組んでゆきましょう。
1.バカになるために学ぼう
先日、お好み焼き屋の店員さんが来ていたオリジナルのTシャッに「バカになれ!」と書いてありました。
その店の経営者の哲学であり、もの事を考えよという教えだと思い感心しました。ところが着ていた人は、その意味がさっぱり分からず「これ以上バカになったら困ります」と笑っていました。
私たちはバカになれないから失敗し、事故を起こします。そして、いつまでたってもバカだから、格好をつけるのです。
人間はバカになれたら、賢くなれるのです。禅問答のようですが、バカになることがいかに大事かを考えてみて下さい。
「バカになる」とは、素直になることです。それはとても難しいことですが、人が成長するときは、間違いなく素直になっています。それで少し変化して素直になることをやめてしまうと変化は止まり、「いけない」と反省し素直になると、また変化し始めます。
素直になるとは、
@他人からの指摘を受け入れてみる。 他人が言っていることを聞く
A考える
Bお互いの意見を交換し合う
そういった条件をつくることです。@〜Bを繰り返し素直になり、自分でもの事を判断できる能力を身につけることは最も難しく、お互いになかなか出来ませんが、真面目に考えてみて下さい。
2.核となる「魂」が大切
今日の発表は「意識し行動していること」がテーマでした。
どんなことでも行動しなければ変化しません。自分を変えよう、何かを続けようと思う時、ずっと継続できるエネルギーとなるのが魂です。
人間の精神の核となる「魂」がなければ、何かをやろうという「意」は生まれません。「やります。頑張ります」と約束してもやらずにごまかし、人に世話になり「ありがとうございます。一生忘れません」と言いながら、三日で忘れてしまいます。
「魂」と「意」があって初めて、大宝の中で人間として、安全委員として何かやりたいという「志」が少し芽生え、行動が生まれ、「氣」が出てきます。
人間は氣が出るから面白くなるのです。
魂が抜けていると、どんなに意があるような顔をして行動して見せても、うまくいきません。
核になる魂と、結果として出てくる氣は、ごまかしが通用しないのです。
3.もの事を身につけるとは
これまでも話しているように、もの事が何も分からない「眠り」の状態から、少し勉強すると表面上で分かったような氣がする「目覚め」の段階に来ます。
そこでさらに考え、行動することで「氣づき」の段階に進みます。
その手前で氣づいたつもりになり、考え行動することをやめてしまうと、また眠りに戻ります。
本当の「氣づき」の段階でさらに考え行動し続けると、自分が無意識でやっていること、やってきたことが分かるようになり、責任を持って何かをする時に何をすべきか、人から指摘されなくても分かり、出来る「意識化」の段階に行きます。
そして、日常的にまともな行動が出来るようになることが「自覚化=身につく」ことです。
本氣になって学ぶことをしなければ、何十年大宝にいても、自分のレベルが眠りと目覚めの段階を行ったり来たりしています。
そういう人は精神の波の起伏が激しく、自分の都合でやる氣になったり、すぐに落ち込んだりします。
それでは社内外の人間関係はうまく行きません。学び続けることで、自分自身を鍛えてゆきましょう。
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